扇田昭彦

これはあまりに突然。
『朝日』の記事;


演劇評論家扇田昭彦さん死去 現代演劇の最前線紹介
朝日新聞デジタル 5月23日(土)18時59分配信


 約半世紀にわたり、日本の現代演劇の最前線を紹介し続けた演劇評論家で、元朝日新聞編集委員扇田昭彦(せんだ・あきひこ)さんが、22日午後9時1分、悪性リンパ腫のため東京都小平市の病院で死去した。74歳だった。葬儀は近親者のみで行い、後日、お別れの会を開く予定。喪主は演出家の長男拓也さん。

 東京都生まれ。朝日新聞記者として、1960年代後半に興った実験劇運動である「アングラ演劇」以降、大きく姿を変えていった現代演劇を、その作り手たちに並走し取材。同時代の社会の中に演劇を位置付ける記事や劇評を書いた。

 芸術選奨文部大臣新人賞を受賞した88年の「現代演劇の航海」をはじめ、「日本の現代演劇」「唐十郎の劇世界」「蜷川幸雄の劇世界」「井上ひさしの劇世界」など多くの著書がある。

 静岡文化芸術大学早稲田大学で教壇に立ち、2003〜06年には国際演劇評論家協会日本センター会長も務めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150523-00000034-asahi-soci

扇田さんの話というのは一度だけ聞いたことがあったと思う。たしか、錦糸町で坂本長利*1による宮本常一土佐源氏*2の一人芝居があって、公演終了後に坂本長利と扇田さんの対談があったのだった。たしか、1987年のこと。
忘れられた日本人 (岩波文庫)

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「アングラ」を巡っては、以前に行った菅孝行『戦後演劇』からの抜き書きをマークしておくが*3、思えば扇田さんは死んで菅孝行はまだ生きているというのも不条理といえば不条理。
戦後演劇―新劇はのりこえられたか (朝日選書)

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