武田康弘「21世紀の世界の良心・言語学者のチョムスキーがウルトラナショナリスト安倍首相を強く批判。非常に危険。」http://blog.goo.ne.jp/shirakabatakesen/e/d4d0410ba815b23494a149964292c1a8
ノーム・チョムスキー*1の安倍晋三批判*2を紹介している。チョムスキー先生の志は是としなければならないのだが、現在の日本の反動化の「基」は米国(GHQ)の占領政策の転換(所謂「逆コース」)と「サンフランシスコ講和条約」にありという内容は、歴史を粗雑に単純化している嫌いあり。河辺健一という方の批判的なコメントも併せて読むべきであろう;
長期的視野もいいけれど (河辺健一)
2015-02-27 21:37:06
チョムスキー氏らしい、スケールの大きな視点ですね。
けれど大き過ぎて、粗さも気になります。まずサンフランシスコ講和条約についてですが、出席を拒否したアジア諸国は、僕が知る限りインドとビルマのみ。
中国と朝鮮の各々2政府(計4政府)は、当時の微妙な国際情勢のなかで、そもそも招致されてさえいません。
まあそれ自体が「恥ずべき」姿勢だということは言えるかもしれませんね。
でもその理由はアジア人を非人間扱いしていたから〜とまで言えるかどうか…。もっとも違和感があるのは、GHQの政策変更から現在の第二次安倍政権までを一連の動きにしてしまっていること。
その間の揺り戻しは、家永教科書裁判だけに留まらない、もっともっと大きなものだったはずです。
日本は長い保守政権の時代も含めて、アジア諸国には比較的低姿勢で、ずっと外交していました。
それが変化した原因は、むしろ冷戦終了と日本経済の相対的衰退に求めるべきではないでしょうか〜。
長期的な視野で歴史を捉えることも大切ですが、少なくとも現地で事態に直面してる我々は、もっと手が届く範囲から対処を考えたほうが、建設的であるように思います。
*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060105/1136425125 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060719/1153330094 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061114/1163521045 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070306/1173149832 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080129/1201566623 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080331/1206966495 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081222/1229964094 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100110/1263125320 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110911/1315709969 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130426/1366972468 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130723/1374547496