10代目

『毎日』の記事;


訃報:坂東三津五郎さん59歳=歌舞伎俳優、坂東流家元

毎日新聞 2015年02月22日 20時48分(最終更新 02月22日 23時42分)


 演技、舞踊の両方に傑出した力量を持つ歌舞伎立ち役で日本舞踊坂東流家元の坂東三津五郎(ばんどう・みつごろう<本名・守田寿=もりた・ひさし>)さんが21日午前2時3分、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去した。59歳。葬儀は25日午後3時、東京都港区南青山の青山葬儀所。喪主は長男で歌舞伎俳優の巳之助(みのすけ)さん。

 東京都生まれ。九代目三津五郎の長男で、母方の祖父は八代目三津五郎。1957年に初お目見えし、62年に五代目坂東八十助を襲名し、初舞台を踏んだ。舞踊の家元でもある三津五郎家の跡取りとして父から厳しい指導を受けた。78年にはNHKの連続テレビ小説「おていちゃん」に出演した。

 東京・歌舞伎座で90年8月に始まった「納涼歌舞伎」では、十八代目中村勘三郎さん(2012年死去)と共に主軸となり、花形世代をけん引。01年に十代目三津五郎を襲名した。

 芸域は広く、あたり役に世話物では「源氏店(げんじだな)」の与三郎、「髪結新三」の新三、舞踊では「喜撰(きせん)」の喜撰、時代物では「蘭平物狂(らんぺいものぐるい)」の蘭平、「歌舞伎十八番」の「勧進帳」の弁慶がある。歌舞伎以外の舞台では「近松心中物語」「芭蕉通夜舟」、映画では「母(かあ)べえ」(山田洋次監督)に出演。テレビドラマに「ルーズヴェルト・ゲーム」など。

 膵臓がんが見つかり、13年8月の「納涼歌舞伎」の千秋楽後に入院し、14年4月に舞台復帰。同8月の「納涼歌舞伎」の「たぬき」と「勢獅子(きおいじし)」の鳶頭(とびがしら)が歌舞伎では最後の舞台になった。舞踊の最後の舞台は同10月。今年1月末、インフルエンザに感染し、緊急入院。その後、一時帰宅し、テレビ番組の収録などを行ったが、今月17日、容体が急変した。

 日本芸術院賞紫綬褒章、12年度毎日芸術賞などを受賞。
http://mainichi.jp/select/news/20150223k0000m040067000c.html

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小玉祥子坂東三津五郎さん死去:粋な芸風、隙も狂いもなく」http://mainichi.jp/select/news/20150223k0000m040078000c.html
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最近だと、またNHK大河『功名が辻*1明智光秀*2。それから、1969年から1970年にかけてNHKで放映された『鞍馬天狗』で「杉作」を演じていたことに気づく。当時は「坂東八十助」。また、鞍馬天狗高橋英樹
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ところで、坂東三津五郎というと、どうしても河豚に中って死んだ8代目(10代目の外祖父)*3を真っ先に想起してしまうのだ。