或る調査の話

東京新聞』の記事;


反戦歌うと「監視」 対象のミュージシャンが警鐘

2014年12月6日 朝刊

 ♪泣きながらあなたの帰りを待っている日々は 今日で終わり すてきなニュースがラジオで流れた(中略)信じられるかい すべての戦場が なくなった 今日なくなった

 宮城県亘理(わたり)町のスーパーマーケット前。自衛隊イラク派遣が間近に迫っていた二〇〇三年十二月、地元に住むシンガー・ソングライターの男性(49)の歌声とギターの音色が響いた。平和への思いを込めた自作の曲。ライブの傍らで知人女性が派遣反対の署名を集めていた。

 六日で成立から一年となる特定秘密保護法*1が十日施行される。男性は自分の経験から懸念を強める。

 ライブから四年後、報道機関から突然、電話がかかってきた。「あなたが自衛隊の内部資料に載ってます」。資料は共産党自衛隊員の内部告発を基に公表したものだった。男性の仕事は福祉系団体職員。所属政党もない。ライブ活動は芸名だ。それなのに勤務先や本名まで記されていた。

 「陰湿さ、恐ろしさを感じた」。知らぬ間に監視対象にされたことに震えた。

 「戦時中に憲兵隊や沖縄の日本軍がやったような国民監視はやめさせねば」。男性は〇九年二月、自衛隊の監視差し止めを求める裁判を仙台地裁に起こした。

 一方で「自衛隊に監視されていたら、子どもが安心して学校に行くこともできない。嫌がらせをする人が現れるかも」という不安もあった。妻も心配したため裁判の記者会見などで名前を出さないと約束した。

 被告の国は一審で文書作成の有無の回答すら拒み続けたが、一昨年三月の仙台地裁判決は「個人情報をコントロールする権利、人格権を侵害した」として、自衛隊が男性の個人情報を収集した文書を作ったのは違法と認め、国に賠償を命じた。国は控訴したが、控訴審で事実上、情報収集を認めざるを得なくなった。

 秘密保護法は、防衛や外交などの情報が幅広く「特定秘密」に指定される恐れがある。運用基準では、行政機関の違法な行為を秘密に指定することを禁じているが、行政担当者の判断次第で情報は秘密保護法の指定対象となる。

 裁判で男性を支える小野寺義象(よしかた)弁護士は「『それは特定秘密だから答えない』という対応ができるようになり、裁判所が秘密を明らかにするよう命じるハードルが上がる」と指摘する。

 男性は「今後は内部告発があり裁判になっても、勝てなくなるかも」と感じている。小野寺弁護士が危惧するのが内部告発の抑制だ。秘密指定情報を漏らした公務員は最長十年の懲役刑が科される。「そんなリスクを冒す役人はいるのか」

 男性の個人情報を記載した内部資料には、消費税増税に反対する団体の活動も盛り込まれていた。男性は仙台で脱原発デモに参加しながら、監視の網が広がる不安をぬぐえないでいる。「原発再稼働や集団的自衛権への抗議活動も監視され、参加者を調べているかもしれない」 (西田義洋)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014120602000127.html

共産党自衛隊員の内部告発を基に公表した」「自衛隊の内部資料」に関しては、


http://www.jcp.or.jp/tokusyu-07/19-jieitai/index.html
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-06-07/2007060703_01_0.html
http://d.hatena.ne.jp/good2nd/20070607/1181231631
http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20070608/p2
http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20070608/p3


などを参照のこと*2。気になるのは、自衛隊の行為の不法性が司法によって認定された筈なのに、責任者の処分とかがどうなったのかが全く不透明だということ。
ところで、あの田母神将軍*3の下半身が話題になっているようだ。とはいっても、下半身の攻撃能力とかではないようだが。
J-CASTニュース』の記事;


田母神氏、「フライデー」不倫報道に反論 ネットでは賛否様々な反応が出る
2014/12/ 6 16:00



次世代の党副代表として衆院選に立候補した田母神俊雄氏(66)は、自身の不倫や離婚裁判について書いた週刊誌「フライデー」の記事に対し、2014年12月5日に公式ホームページで「話が一方的な部分がある」と反論した。

田母神氏の反論に、ネット上では応援する声があふれているが、一方的な言い分だとの指摘もあり、様々な反応が出ている。


夫婦関係は破綻していたと主張

フライデー(12月19日号)によると、13年6月に田母神氏は東京家庭裁判所に離婚を求めて訴訟を起こした。約5年前に出会った50歳前後の女性(A)と結婚しようとしたが、現在の妻が離婚に応じなかったためだという。記事では司法クラブ記者のコメントが紹介されている。

それによると、田母神氏は「愛人Aと出会うはるか前から事実上夫婦関係は崩壊していた」、妻は「夫婦関係は破綻していなかったにもかかわらず、夫は肉体関係を伴う不倫同棲生活をするようになった」とそれぞれ主張し、夫婦関係が維持されていたか否かで、大きな食い違いがあったという。

結局、東京家裁は3年前の政治集会で妻が応援弁士に立ったことなどから、「Aと会う前に婚姻関係が破綻していたとは認められない」と請求を棄却した。田母神氏は控訴し、判決が出るのは投開票直前の12月11日だ。

この記事に対し、田母神氏は「現在結婚しようと思っている女性を守らなければいけないと思い、私の見解を表明しておきます」とホームページに長文を掲載。夫婦関係が破綻していたことを強調する。

田母神氏によると、自衛隊の退官後はほとんど妻とは生活しておらず、叔父の家などで暮らしていたという。また、妻は田母神氏の父親が闘病中に1度しか見舞いに行かず、親戚付き合いもなかったとする。応援弁士については「私が現場にいないときに、すでに弁護士を立てて離婚の話をしていたにも拘わらず、田母神の妻と名乗って皆様に挨拶をしていたのです。私が登壇させたわけではありません」と真っ向から否定。家裁の棄却も「破綻は認めるが、33年の結婚生活に対し、5年半の別居では別居期間が短すぎる」が理由だという。

その上で、「我がままですが、私も心が休まる温かい家庭が欲しいのです。時間が解決してくれると思いますが、どうか皆様、静かに見守っていて下さるようお願い致します」と締めくくった。


FBには激励ばかり360コメント

田母神氏の離婚問題については、真相は分からないが、田母神氏の反論を伝えた産経新聞は「激励『いいね!』殺到」と見出しをつけて、たくさんの「いいね!」や激励コメントが寄せられたことを紹介した。実際に6日13時現在で360以上のコメントが寄せられているが、批判的なコメントは1つも載せられていなかった。

一方、同じネットでも、ツイッター2ちゃんねるでは少し様子が違う。

「結婚生活で『相手だけが一方的に悪い関係』なんてありえない」「プライベートの安全保障は出来ていなかったよう」「双方いろいろ言い分があるんだろうが、家庭を守れなかったことは事実だね」といった手厳しい意見も出ているようだ。

田母神氏が出馬する東京12区には、太田昭宏氏(公明)、池内沙織氏(共産)、青木愛氏(生活)が立候補している。
http://www.j-cast.com/2014/12/06222629.html?p=all

こういう問題の真相に第三者が迫ることは難しい。自衛隊の調査ではどうなのだろうか。
ところで、(こちらの方は)法的に離婚が成立した小沢一郎氏が花嫁募集中という報道をちょっと前に読んだ。「小沢信者」女子は奮って応募すべしということだろうか*4