アルヘンティナでお裁き

Associated Press “Human rights abusers in Franco-era Spain could be tried in Argentina” http://www.theguardian.com/world/2014/nov/02/buenos-aires-spain-franco-argentina


アルヘンティナのMaria Servini de Cubria判事は、大臣経験者を含む西班牙フランコ政権時代の20名の元高官に対する殺人容疑での逮捕状を交付した。これによって、フランコ時代の西班牙における人権侵害の責任が大西洋を越えたアルヘンティナで裁かれる可能性が開かれた。西班牙では独裁者フランコの死後になし崩し的に民主化が進められたが、流血なしで民主・自由が獲得された反面、独裁政治の責任追及はなされておらず、今も独裁時代への妙なノスタルジーが存在しているという。
何故西班牙ではなくアルヘンティナで裁かれるのか*1。ちょっと脈絡というか正統性(legitimacy)を掴みかねているのだが、多分「普遍的司法権(universal jurisdiction)」の「発動(invoking)」ということが重要なのだろう。
フランコ政権については、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100626/1277554290も参照のこと。

*1:上掲の記事はブエノス・アイレスではなくマドリッド発である。