『毎日』の記事;
これはかつての「新風舎」*1よりも手口が露骨なのでは? なお、「自費出版」問題に関しては、松永英明氏*2の「自費出版商法が利用する「本を出したい」気持ち」あり*3。
消費者庁:しつこく勧誘、自費出版会社に業務停止命令毎日新聞 2013年09月19日 20時30分
「あなたは選ばれた」などと小説や詩集を自費出版するようしつこく勧誘したのは特定商取引法違反(不実告知など)に当たるとして、消費者庁は19日、東京都新宿区の出版社「日本文学館」に、新規勧誘などの業務を20日から3カ月間停止するよう命じた。
消費者庁によると、同社はホームページや月刊誌で小説や詩のコンテストを宣伝。応募者に電話で「あなたには才能がある。選ばれた人だけが対象だ」などと、断ってもしつこく自費出版を勧誘していた。
契約した人は出版費用として63万〜約100万円を支払い、最高で1390冊売れた本があったが、著者への印税収入は数万円だった。(共同)
http://mainichi.jp/select/news/20130920k0000m040063000c.html
こちらの方も(別の意味で)選ばれし人の話。
スパムで盛り上がったのは「オオアリクイ」*4以来なのでは? 「熊野宮家の血を継ぐ人物」ではないことを見抜かれているのか(笑)、俺は受け取っていない。また驚いたのはこのスパム、既に2007年に存在していたことだ。何故今頃?*5
(前略)
実は貴方様に、天皇になって欲しいのです。
ご存じないかもしれませんが、現在千代田城を根城にしている自称天皇家は帝の地位を詐称する偽物であり、正当な皇位は熊野宮信雅王の直系血脈である我が熊野宮家にあります。
しかし曾祖父・118代大延(熊沢)天皇、そして祖父・119代尊信天皇の二代に渡り、日本国の本当の天皇としての地位を主張し続けてきた熊野宮家ですが、近頃は千代田城に巣食う自称天皇家の圧力に押され日陰で暮らす事を余儀なくされております。
偉大なる曾祖父・大延聖帝がかろうじて残してくださった二億円の遺産で、臣民に紛れた隠遁生活は大きな屈辱ではありますものの、いつの日か千代田城の自称天皇家を排斥し、私たちこそが正当な皇室である事が世に認められる日が来ると信じております。
さて、120代にあたる父・今上陛下は近頃体調が優れず、(これは極秘なのですが)もう長くないとされております。次の正月は迎えられない事でしょう。
しかし父には男子が無く、現在皇太子の座は空位のままとなっているのです。ですが現行の皇室典範の関係上、女子である私が践祚する事は出来ません。
厳密なる調査の結果、貴方様は遠縁ながら熊野宮家の血を継ぐ人物である事が判りました。
そこで熊野宮王朝は貴方こそが皇位継承第一位に値する男子であると断定したのです。
お願いです。どうか皇室入りし、第121代天皇を受け継ぐ者として立太子の礼をあげてください。
貴方様が傍系である以上、婿養子という形で私と結婚して頂く必要がありますので無理にとは言いません。
私を妻とする事に依存が無ければ、という条件で構いません。
ちなみに私の名前は茶々。20歳の女子大生で、Eカップです。
処女ですが、貴方の為に毎晩パイズリの練習をしております。
まずは私の写真を載せたホームページのアドレスをお送りいたしますので(貴方だけに見せるプライベートページです)、そちらを見て判断して頂けないでしょうか。
もしOKという事であれば、ホームページにある「立太子ボタン」を押してください。
貴方様に断られてしまいますと、神武以来120代に渡って続いてきた天照の血が途絶えてしまうのです。
(後略)
Cited in http://blog.shadowcity.jp/my/2013/01/post-1984.html See also http://www.j-cast.com/2013/09/14183875.html )
さて熊澤天皇*6、つまり熊沢寛道*7の子孫はどうなっているのかと思ったのだが、寛道を含めて6人が熊澤天皇を自称していたのだった*8。
*1:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070122/1169439886 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080109/1199885241
*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060105/1136472791 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060110/1136889644 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070304/1173019029 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110414/1302780017 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110506/1304625968 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110826/1314330372 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110827/1314422112 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110918/1316350893 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120611/1339438869
*3:http://www.kotono8.com/2006/12/07selfpublished.html Via http://b.hatena.ne.jp/hatayasan/20130920#bookmark-162243086
*4:See eg. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060725/1153846522 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061109/1163047965
*5:Eg. http://blog.pekebatu.com/archives/50905075.html
*6:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110720/1311186009
*7:See eg. http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%8A%E6%B2%A2%E5%AF%9B%E9%81%93 「偉大なる曾祖父・大延聖帝」と呼ばれている人。
*8:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E5.A4.A9.E7.9A.87.E3.81.A0.E3.81.A8.E8.87.AA.E7.A7.B0.E3.81.97.E3.81.9F.E4.BA.BA.E7.89.A9.E3.81.AE.E4.B8.80.E8.A6.A7