http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/07/tpp_17.html(2011年7月)
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/10/tpp_tpp.html(2011年10月)
http://www.jacom.or.jp/tokusyu/2011/tokusyu111125-15463.php(2011年11月、『農業協同組合新聞』のインタヴュー)
TPPに反対する農業経済学者の鈴木宣弘氏へのインタヴューを3本メモしておく。
TPPについては、もしデュルケームが生きていたら「アノミー」の一形態として考察するのではないか*1。
TPPが専ら農業問題であるというのは実は怪しいのだが、農業が主要な焦点であることは変わりないだろう*2。農業というか食物の生産が各国のナショナル・アイデンティティをかなり具体的な準位で支える〈伝統〉に関係していることもたしかであろう*3。食という具体的な支えを失ったら、ナショナリズムは自らの存立のために、抽象的なシンボルや(例えば)排外的暴力にますます依存することになるのか。墨西哥のアイデンティティと玉蜀黍とNAFTAとの関係とかについてはもっとしっかりと考察する必要あり*4。
TPPへの反対にはどうしてもナショナリズムの問題が貼り付いてくるわけだが、そこにおいて如何にして排外主義を排して国際主義を確保するのか。というわけで、AFL-CIOなどの米国の3つの労働団体のTPPに対する声明もメモしておく;
http://antitpp.at.webry.info/201208/article_1.html
*1:See eg. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070112/1168571361
*2:See eg. http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20121209/1355040293
*3:所謂〈発明された伝統(invented tradition)〉も含めて。See eg. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060809/1155135784
*4:例えば里見実氏へのインタヴュー。http://www.jacom.or.jp/closeup/agri/2012/agri120920-17943.php