外来植物の話

小野寺葉月「海外で爆発的に繁殖!日本から持ち込まれた植物がすごいことになっている」https://lovegreen.net/botanicallife/p59004/


外来種の生物というと、あのアリゲーターガー*1もそうなのだけど、凄まじい適応力でデリケートな日本の生態系を侵略し、可憐な日本在来種を淘汰するという排外主義的なイメージによって語られることが多いのでは? 上掲のテクストは、反対に、日本原産ながら偶々海外に移殖され大繁殖してしまった植物たちについて。米国における葛*2。英国に蔓延る虎杖。
外来植物ということで思い出したのだが、私にとって、日本の秋の花といえば、菊の花でも芒でもなく、あの黄色いセイタカアワダチソウ*3である。東京郊外で1960年代から70年代にかけて少年時代を送った人の多くはそう思うんじゃないだろうか。多くの小学生や中学生が図工とか美術の時間に空き地に咲くセイタカアワダチソウを写生した(勿論、そうした子どもの絵がアーカイヴ化されているということはないのだろうけど)。その後、セイタカアワダチソウを見かける機会は減った。これは東京郊外において、セイタカアワダチソウのニッチだった耕作が放棄された畑とか造成地といった空き地が減ったためだと思っていたのだが、そんな単純な話でもないらしい。

上掲のテクストに戻ると、「クズの根」の写真は米国じゃなくて中国のものだろう、多分*4