岡田裕介だった - Living, Loving, Thinking, Again

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111213/1323788819に対して、

Talpidae*1 2011/12/17 16:37
サントラのことは知りませんでした。『鳴門秘帖』と言われると、いまは亡き志ん朝を思い出してしまいます。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111213/1323788819#c1324107432

そうそう、古今亭志ん朝がナレーターをしていました。
そういえば、ドラマ『鳴門秘帖』*2については、小谷野敦氏*3もコメントしていたのだった；

1977年にＮＨＫで放送された、田村正和主演の一年間のドラマを楽しく観た。語り手古今亭志ん朝、脚本・石山透のコミカルなドラマ。三林京子が見返りお綱、原田美枝子が千絵、江原真二郎がお十夜孫兵衛、角野卓造が旅川周馬、山口崇が平賀源内、日下武史が甲賀世阿弥、岡田裕介の竹屋三位卿、小林麻美のお米といった配役で、ちょっと配役に難があるのだが、そのため原作は今日まで読まずに来た。しかし途中ちょっと飛ばし読みながら読んでみたらやはり面白い。
　吉川英治の文章がいいのである。変幻自在で、ちょっと今こういう文章を書く作家は見当たらないくらいである。何といっても、大詰め、阿波へ渡るあたりが圧巻である。
http://www.amazon.co.jp/review/R3RBLM2I5AIX2G

法月弦之丞（田村正和）とお十夜孫兵衛（江原真二郎）。ストーリーとしては、幕府顚覆の陰謀に（お十夜孫兵衛の素性を巡って）〈隠れ切支丹〉というテーマが絡むことになるのだが、『鳴門秘帖』の「眠狂四郎」への影響関係というのはあるのだろうか。それはともかくとして、陰謀の元締め的存在として「竹屋三位卿」という公家が登場する。小谷野氏の指摘で岡田裕介が演じていたことを思い出す。〈公家〉という存在がキモいキャラクターとして造形されるのは歌舞伎以来のことなのだろう。大河の『篤姫』*4で近衛忠熙を春風亭小朝、岩倉具視を片岡鶴太郎が演じていたので、公家というのは現在お笑い系の役どころなのかと思ったということもあった。そういえば、今挙げた３人とも関西人ではなく関東人だ。