『麻薬』

土曜日はArt Labor*1で嬰野賦*2『麻薬(Anesthetic)』のオープニング。嬰野賦の作品は元々近代(或いはテクノロジー)によって主体に加えられる暴力に焦点を当てていた。それ故、主体は受動的な状態に置かれていた。しかし、今回展示された作品群では、『麻薬』というえぐいタイトルにも拘わらず、受動性から能動性への反転が見られるのだ。勿論、四方八方からの矢に刺し貫かれた子どもを描いた「回避(Evasion of Pain)」という作品もあるのだが*3