土曜日はArt Labor*1で嬰野賦*2『麻薬(Anesthetic)』のオープニング。嬰野賦の作品は元々近代(或いはテクノロジー)によって主体に加えられる暴力に焦点を当てていた。それ故、主体は受動的な状態に置かれていた。しかし、今回展示された作品群では、『麻薬』というえぐいタイトルにも拘わらず、受動性から能動性への反転が見られるのだ。勿論、四方八方からの矢に刺し貫かれた子どもを描いた「回避(Evasion of Pain)」という作品もあるのだが*3。
*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071024/1193197873 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080111/1200022584 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080726/1217044416 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100829/1283083496 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101025/1288018661
*3:このアイロニカルな題名の作品は会場の入口のところに展示してあった。