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兪凱「申城魚翅消費今年減少両成」『東方早報』2011年9月7日
上海における「魚翅」(鱶鰭)の消費が今年に入って2割減少しているという。毎年この季節になると鱶鰭月餅を売り出していた某高級レストランも今年の月餅に鱶鰭は入れていない。記事では、現在中国で公開されている映画『オーシャンズ』(中国でのタイトルは『海洋』)の影響かも? と推測している。実際、四川料理の全国チェーン「俏江南」の汪小菲CEOは『オーシャンズ』の鰭を切り取られた鮫が沈んでゆくシーンを観てショックを受け、10月より自らのレストランのメニューから鱶鰭を外すことを決定したという。全世界の鱶鰭の殆どは両岸三地(中国大陸、香港、台湾)及び日本で消費されているが、最近では鮫保護の世論も高まっている。例えば、姚明が鱶鰭ボイコット運動のイメージ・キャラクターになるなど。また、春雨や鮫以外の魚の鰭からつくった「代魚翅」も出回り始めている。
鰭を切り取られて沈んでゆく鮫は実は「ロボット」であるらしいのだが*1、この映画、最初の方の海豚の群が魚群に突撃していくシーン、カツオドリが群をなして急降下・潜水して魚を捕食するシーンは凄かった。
実際絶滅を危惧されている鮫は250種以上あり、鮫保護運動は重要ではあるが、鮫保護運動が鯨や海豚ほど盛り上がらないのは、やはり鮫=凶暴な人食い魚というイメージのせいだろうか。ということだと、スピルバーグ(『ジョーズ』*2)が悪いことになるのか*3。
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*1:http://d.hatena.ne.jp/tsumiyama/20100214/p1
*2:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080211/1202716783 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100506/1273160071
*3:ただ、『ジョーズ』の原作者であるピーター・ベンチリーは晩年鮫保護運動に尽力していたという(Andrew Gumbel “Peter Benchley, the author of 'Jaws', dies aged 65” http://enjoyment.independent.co.uk/books/news/article345267.ece See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060215/1140016569)。