Via http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110907/1315403395
『朝日』の記事;
以前武田邦彦の言説を採り上げたときにも感じたのだが*1、彼の主張というのは大雑把であり、その大雑把さによって恐怖が不必要に煽られる。今回感じたのもそれと同じ。昨日まで青森県を旅行していた知人がいるのだが、東北といっても広い。白河の関(福島県)から津軽海峡までを一括りにして「東北の野菜や牛肉を食べたら健康を壊す」と言えば一関の市長が怒るのも無理はない。
「東北の野菜や牛肉、健康壊す」教授発言に一関市長抗議
岩手県一関市の勝部修市長は6日、読売テレビ(大阪市)系列の番組で中部大の武田邦彦教授が一関市を挙げて「東北の野菜や牛肉を食べたら健康を壊す」などとした発言を取り消すよう抗議のメールを送った。さらに、「農家の感情を逆なでする非常識な発言である」とのコメントを発表した。
武田教授は4日午後に放送された「たかじんのそこまで言って委員会」で、「東北の野
菜とか牛肉を食べたら僕らはどうなるの」という子どもからの質問に対し、「もちろん健康を害する」「今生産するのが間違っている」などと発言。ほかの出演者が「発言を取り消すべきだ」と反対したが、「取り消しません」と応じた。番組は同日、秋田、宮城両県でも放送された。武田教授は「メールが届いていないため、再度送ってくれるよう一関市にお願いした。抗議の内容は報道を通じて聞いた。自分の発言は、放射能汚染されたものは出荷しない良心的な農家の感情を逆なでするものではないと思う。大人たちは、子どもに東北産の食べ物の汚染を心配させている事実を問題とすべきだ」と話している。武田教授は原発や地球環境問題についての著書が多数あり、テレビのバラエティー番組にも出演。原子力安全委員会の専門委員も務めたことがある。
読売テレビによると、6日夕方までに視聴者から約50件の電話があり、うち35件が抗議の内容だったという。同局は「他の出演者の発言を含め、番組全体をご覧いただければ、現在の安全基準の問題などについて真摯(しんし)に議論した内容と理解していただけると考えている」とコメントした。
http://www.asahi.com/national/update/0907/TKY201109070190.html
ということで、某専門家のMixi日記に東北各県の放射性物質データへのリンクがあったので、貼り付けておく。因みに、その日記によれば、岩手県一関市では今のところ危険な数値は検出されていないという;
青森県農林水産物の放射能モニタリング調査結果について
http://www.pref.aomori.lg.jp/life/shoku/housyanou_kekka.html岩手県産放射性物質調査
http://www.pref.iwate.jp/list.rbz?nd=4415&ik=3&pnp=64&pnp=4415秋田県産農産物等に含まれる放射性物質の検査結果について
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1311669956731/index.html山形県産農畜産物等の放射性物質検査について
http://www.pref.yamagata.jp/ou/norinsuisan/140027/radiation.html宮城県環境モニタリング結果
http://www.pref.miyagi.jp/gentai/Press/PressH230315-3(sokutei).html#suidou