「架空対話」の伝統?

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110827/1314422112に対して、


トマス・ベケット 2011/08/31 12:15 「架空インタビュー」と聞いて思い出したのが、
「架空対話」です。

川本隆史『現代倫理学の冒険』(創文社、1995年)に、
フーコーハーバーマスロールズの三人が語り合うという、
架空対話が書かれてます。
 川本氏も「架空インタビュー」に触発されて、
こういう架空対話を書いたのかしら?
(ちなみにこの対話のタイトルは「マジカル・ミステリー・ディスコース」で、
当人曰く、ビートルズ・ナンバーのパロディだそうです。)
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110827/1314422112#c1314760523

『現代倫理学の冒険』という本は読んでいませんが、この「架空対話」は読んだことがあります。『現代思想』のフーコー特集号に掲載されていました。『現代思想』が初出では?
まあ、『ロッキング・オン』以前にも日本思想(日本文学)には「架空対話」の伝統がありますよね。その元祖は空海(『三教指帰』)*1。明治だと中江兆民の『三酔人経綸問答』。中国を遡れば、やはり『荘子』でしょうかね。孔子顔回の問答(「大宗師篇」)、孔子老子の問答(例えば「天道篇」、「知北遊篇」等)、孔子と盗跖の問答(「盗石篇」)の捏造*2。西洋に目をやれば、マリリン・モンローとアインシュタインの対話というのがありました(映画『マリリンとアインシュタイン』)*3。アドルフ・ヒトラーの亡霊と〈対話〉するケイト・ブッシュ(”Heads We're Dancing”)*4で打ち止めにしようと思ったのだけれど、さらに究極の「対話」を捏造した人がいる! ケネス・バーク先生のThe Rhetoric of Religionにおける神と悪魔の対談*5
三教指帰 (岩波文庫)

三教指帰 (岩波文庫)

三酔人経綸問答 (岩波文庫)

三酔人経綸問答 (岩波文庫)

荘子 第1冊 内篇 (岩波文庫 青 206-1)

荘子 第1冊 内篇 (岩波文庫 青 206-1)

荘子 第2冊 外篇 (岩波文庫 青 206-2)

荘子 第2冊 外篇 (岩波文庫 青 206-2)

荘子 第3冊 外篇・雑篇 (岩波文庫 青 206-3)

荘子 第3冊 外篇・雑篇 (岩波文庫 青 206-3)

荘子 第4冊 雑篇 (岩波文庫 青 206-4)

荘子 第4冊 雑篇 (岩波文庫 青 206-4)

The Sensual World

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The Rhetoric of Religion: Studies in Logology

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