http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110717/1310878095に対して、
どうもご教示ありがとうございます。
haruhiwai18
"エリオットの反浪漫主義=反個人主義とデュルケームの社会学主義" →そういえば、福田和也『奇妙な廃墟』が、フランス右派とデュルケーム社会学について関連性(地方<非中央>主義と中間集団重視)を指摘してました 2011/07/17
http://b.hatena.ne.jp/haruhiwai18/20110717#bookmark-51281242
デュルケームは基本的には国家主義者だったのではないかと思う。特に教育論においては(eg. 『教育と社会学』)。但し、共和主義的国家主義者。ユダヤ人でもあったので、共和主義は譲ることができず、「右派」が王党派だったら、その一点でデュルケームとは相容れなかったのでは? 19世紀仏蘭西における共和主義に関しては、取り敢えず工藤庸子『宗教VS.国家』*1をマーク。「中間集団重視」に関しては、モンテスキューの影響を考えなければならないのでは? また、これが甥っ子であるマルセル・モースの社会主義に繋がってゆくのだろうけど、『マルセル・モースの世界』は買ったものの*2、まだまともに読んでいない。また、デュルケーム本人も「統一社会党」の結成に関与しているという(『社会学的方法の規準』の宮島喬先生の解説)。そういえば、羽仁五郎が『宗教生活の原初形態』を引きながらデュルケームをファシスト扱いしていたということを思い出した。
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仏蘭西の「共和主義」とユダヤ人問題ということでは(まだちゃんと読んではいないが)、
Jonathan Judaken “French-Jewish Emancipation and its Discontents” H-Net Reviews December, 2000
http://www.h-net.org/reviews/showrev.php?id=4756
但し、Pierre Birnbaum Jewish Destinies: Citizenship, State and Community in Modern Franceの書評。
(デュルケームとも関係が深い筈の)19世紀仏蘭西の「反ユダヤ主義」について、
中谷猛「フランス第三共和政(ドレフュス事件前後)の反ユダヤ主義――「国民」= 「祖国」= 「フランス」のジレンマ――」『立命館法学』286、pp.587-618、2002
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/02-6/nakatani.pdf
を見つける。