「社会貢献」!

竹井善昭「借金してでも社会貢献にハマる若者たち」『経』(ダイヤモンド社)108、表紙裏、2010


曰く、


たとえば、いま若者に大人気なのが、NGOの現地活動を体験するスタディ・ツアー。途上国での住宅建設など、日本でならバイト代をもらってもやらないような仕事を、30万円ものツアー代金を払って参加。地雷原を見たり、ストリート・チルドレンと交流したりもする。その他にも、CSR社会起業家に関する有料セミナーにも行くし、社会貢献がテーマの飲み会には積極的に参加する。学生団体主催のチャリティ・イベントはどこも盛況。報酬ゼロでもNGOでインターンをやったりもする。将来は途上国支援の仕事をしたいと留学する学生も増加。高額なツアー代金や留学費用を工面するため、必死にバイトをしたり、親から借りたり、時にはローンを組んだりもする。まさに、「借金してでも社会貢献」だ。
なぜ、彼らはそこまでするのか。それは、彼らにとって社会貢献が『カッコイイ』からだ。
竹井氏は「社会貢献が背景になければモノも売れず、優秀な学生も採用できない時代がそこまで来ている」とも言っている。ただ、例えば「スタディ・ツアー」に参加する学生の割合というのは如何程のものなのかとか、知りたいものだ。