「世界の中心」で何を叫んだ?

北村隆司「田母神閣下の内弁慶的虚構」http://agora-web.jp/archives/989725.html


田母神俊雄将軍*1の紐育ライヴを観た人の「感想文」が引用されている。
曰く、


NY開催にもかかわらず、出席者には外国人はいませんでした。近畿日本ツーリストのウェブサイトで漢字の名前を登録しないと参加申込みできない形式となっていましたので、アメリカ人が参加することはそもそも想定外であったと思います。実際に、当日の講演はすべて日本語で、英語は一切ありませんでした。

講演会の最後に挨拶をしたゲストスピーカーは、当初は西村眞吾 元・衆議院議員の予定だったのが、Visaの問題(彼は弁護士法違反で有罪判決を受けていますので、それが理由だと思います)で来られなくなったとのことで、赤池誠章 元・衆議院議員(山梨)、三宅博 元・八尾市市議会議員(日本国憲法には、日本は悪い国だと書いてあるなどと言っていました。実際には、そのようなことは書いてありませんが。)と幸福実現党 元・党首の饗庭直道 氏が来ていました。スポンサーとして幸福実現党がついているようです。

講演会ですが、司会の簡単なスピーチの後、まず西村 元・議員のビデオレターから始まりました。『田母神閣下』と呼んでいたのがとても印象的でした。

昔日本の藝能人で海外公演と銘打っても客はツアーの日本人だけというのがけっこうあったので、それと同じ類でしょう。あと、講演の内容については、NYでのライヴということで新しいネタを仕込んだということもないようだ。興味深いのはお客さんの方だ。お客は全て日本人だったようだが、旅行者にせよ現地在住の人にせよ、どういう人が紐育で田母神将軍の話を聞くのか。紐育って、レストランにしても、芝居にしても、音楽にしても、アートにしても、ほかに面白いことは沢山ある筈なのに、何が悲しくて田母神ライヴへ行くのか。そちらの方が不思議なのだ。「幸福実現党」、つまり幸福の科学が絡んでいるらしいので、そちらの方の動員なのか。
ところで、田母神将軍側の謳い文句に曰く、「世界の中心ニューヨークでの講演会の開催」。「世界の中心」という表現に〈愛国者〉の方々の血は熱り立たないのか。もしかして、将軍は「俺は村中でいちばん/モボだと言われた男」?