既に大国ではない?

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100130/1264844308へのコメント;


かきね*1 2010/02/02 19:50
こんばんは。対馬の土地が、韓国資本に買収されているのは全く残念なことです。麻生前首相はクリスチャンです。韓国はクリスマスが休日であるくらいキリスト教国です。戦後からの大国主義、キリスト教主義のグローバル経済の法は、小国である日本には当てはまらないと思います。日本がアメリカの土地を買っても、大国にとっては影響は少ないでしょうが、小国日本にとっては、韓国の侵略行為的な一大事だと思います。法の改正が必要だと思います。軍事力ではなく、経済の法です。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100130/1264844308#c1265107808
ウヨ方面における基督教への偏見については、例えばhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091009/1255033275を参照のこと。
対馬の土地が、韓国資本に買収されているのは全く残念なこと」ならばどうすればいいのかというのはhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081022/1224643930に示した通りだ。ところで、韓国は日本と比べて、国土面積においても人口においても経済規模においても、ずっと「小国」だぜ。これに限らず、最近のウヨ方面の言説には大国意識が希薄だな。昔初めて海外に出たとき、成田空港に、海外におけるタブー集みたいな外務省発行のパンフレットが置いてあったのだが、その中に、日本は小さな国だというのはあまり言ってはいけないというのがあった(世界に日本より小さい国は沢山ある)。まあ、こいつらには先進国国民とか大国国民としての矜恃は既にないことになる。矜恃なき人間はなりふりをかまわない。これからすれば、最近のウヨの凶暴化というのは理の当然だろう。連中はなりふりかまうことができないのだから。柳原滋雄という人が「頑張れ日本! 全国行動委員会」の設立大会*2に触れて、「日本人はいつからこうした≪せせこましい人種・民族≫に成り下がってしまったのだろうか」と嘆いている*3。これに関しては、21世紀に入って、日本の1人当たりのGDPが世界19位まで落ち込んでしまったことが大きいのだろうな。以前、HIROKO TABUCHI “Chinese Economic Juggernaut Is Gaining on Japan”( http://www.nytimes.com/2009/10/02/business/economy/02yen.html)という新聞記事に触れて、

ところで、新自由主義を支持する人は、貧富の格差が拡大したり、雇用が不安定化したり、社会保障が切り縮められたりしても、企業が強化されたり富豪が続出したりすれば、残りの部分もそのお零れに与ることができる筈だと主張してきたように思う。しかし、この記事を読むと、新自由主義的なプロジェクトはその目標を達成していないことになる。現在株式の時価総額に基づくランキングで世界のトップ10に入っている日本企業は全くない。トヨタの22位が最高。トップ100でも5社しかない。1988年には、1位のNTTを初めとして、トップ10のうち8社を日本企業が占めていた。また、貧富の格差が拡がる一方で、それにも拘わらず、大富豪というのは輩出されていない。日本でいちばんの金持ちはユニクロ柳井正だが、彼にしても世界76位にすぎない。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091002/1254507360
と書いたのだった。
対馬」問題に関しては、同じく柳原滋雄の「「対馬が乗っ取られる」というデマ」*4をマークしておく。