「頑張れ日本! 全国行動委員会」

久々の田母神ネタ*1
『産経』の記事なり;


保守勢力を集結、大衆組織設立へ 代表に田母神氏
2010.1.31 09:45

 保守の立場に立った政治勢力の結集を見据え国民運動を展開する全国規模の大衆組織「頑張れ日本! 全国行動委員会」が来月2日に結成大会を東京都内で開催する。代表には前航空幕僚長田母神俊雄氏が就任する見通し。

 準備委員会によると、急務の課題として外国人参政権の問題を取り上げる予定。国家の主権や独立を脅かしかねないとして、7月の参院選には同法案を推進する政治家に独自の対立候補を擁立することなどを検討する。

 2日に日比谷公会堂で2千人規模の結成・総決起大会を開催、安倍晋三元首相や平沼赳夫経産相ら保守政治の確立を訴える政治家が来賓として出席する予定。幹事長に就任する予定の水島総(さとる)氏は「日本の再生に保守勢力の結集が不可欠。今後、政界がどのように離合集散しても一貫して保守政治家を応援、結集し、混迷を克服する強力な組織にしたい」と語っている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100131/stt1001310946001-n1.htm

ちょっと名前が「マル青同」っぽいぞということはある*2。是非とも、田母神将軍には安倍晋三平沼赳夫を露払いと太刀持ちにして横綱土俵入りをやっていただきたい。これでもし将軍を軸に城内実辺りも加わって極右新党を結成すれば、それはそれでハッピーな話なのではないかとも思う。自民党としても、健全な保守主義政党として再生するチャンスなのでは?
さて、「見出しは“保守勢力”じゃなくて「極右勢力」の誤りだー」というコメントあり*3。それに対して、「保守と極右は違う論には同意できないな。結局これもまた保守ですよ。保守ってのはこういうのをそもそも含んでいるのです」というのも*4。まあ、それは「保守」という言葉の定義に左右されるというところだろう。ただ、保守主義*5というのは政治哲学上正当に居場所を認められている思想的立場であり、自分としてもそれなりに共鳴するところがあるので、こうした連中とごっちゃにされるのは嫌だということはある。また、戦後日本に特殊的な意味での保守というのは(対となる)革新抜きには意味をなさず、その保守−革新というペアも(小沢一郎が仕掛けたとされる)細川連立政権の成立とともに無意味となった。ウヨというネット用語を使うのもいいけれど、右翼急進主義者とでも呼ぶのが妥当なのではないかと思う。「極右」という言葉は、英語で言えば、extreme rightとradical rightが考えられるけれど、後者は右翼急進派とも訳すことが可能だ。或いは、この人たちの自称である「真正保守」というのを(あくまでも)括弧つきで使うとか。
ところで、米国ではconservativeは普通、liberalとの対立において使われる。ウッディ・アレンの『メリンダとメリンダ』の中で、男が共和党支持のセクシーな女に、僕リベラルなんだけどと言うと、女がそれって政治的な意味で? それとも寝室でっていうこと? と訊き返して、男がベッドの中ではリベラル左派だけどと答えると、女が私はベッドの中ではラディカルよというダイアローグがあったな。さて、「頑張れ日本」「結成大会」の登壇予定者(1月29日の時点)は、「安倍晋三平沼赳夫下村博文高市早苗山谷えり子衛藤晟一西田昌司稲田朋美大江康弘城内実中山成彬西村眞悟赤池誠章萩生田光一馬渡龍治、林潤、田母神俊雄小田村四郎日下公人加瀬英明西尾幹二田久保忠衛井尻千男、小林 正、福地 惇、西岡力すぎやまこういち増元照明富岡幸一郎藤井厳喜、潮 匡人、西村幸祐井上和彦、大高未貴、高清水有子三橋貴明、石平、小山和伸土屋たかゆき、三宅 博、松浦芳子三輪和雄村田春樹坂東忠信英霊来世saya」そのほか*6。ここから臭を感じるか香を感じるかは見る人次第。俺は前者だけど。