ベースがいなかったんだ、など

Bright Midnight: Live in America

Bright Midnight: Live in America

ドアーズのBright Midnight: Live in America*1をかけてみる*2。このアルバムには、ドアーズの1969年から70年にかけての全米ツアーから13曲が収録されている。Danny Sugerman氏執筆のライナーによれば、このアルバムはたんなるサンプラーであり、数年かけて全米ツアーの全音源がCD化されるのだという。
聴いてみて、改めてドアーズの音楽を支配しているのはレイ・マンザレクのオルガンなんだなと思った。また、これも改めて気づいたのだけれど、ドアーズはロック・バンドとしては異例なことだろうけど、ベースがいない(ヴォーカル+ギター+キーボード+ドラムス)。これはバンドの音にどんな効果を与えているのか。常々ドアーズの音ってふわふわしすぎているぞと思っていたのだが、これはベースが不在であるせいなのか。
最後には、1970年5月8日にデトロイトで録音された”The End”が収録されている。演奏時間16分16秒。さすがに後半のポエトリー・リーディングに移るところとか、わ、ジム・モリソンが叫んでるんだ、凄ぇ!と思ったけれど、曲全体のテンションということでは、やはりNICOの方*3がいいな。

The End...

The End...

June 1st 1974

June 1st 1974

ところで、クルト・ワイル/ブレヒトの”Alabama Song”がカヴァーされている。ワイル、特に米国に渡ってからのワイルの曲はいいよね。とはいっても、ワイルの曲をまとめて聴いたのは、かつてスティング、トム・ウェイツトッド・ラングレンルー・リード、マリアンヌ・フェイスフル、ダグマー・クラウゼ、ジョン・ゾーンカーラ・ブレイなどが参加したトリビュート盤Lost in the Stars以来、ないのだけれど。
Music of Kurt Weill

Music of Kurt Weill

さて、11月はけっこう重要なライヴを聴き逃してしまった。11月22日のNew Pants*4のライヴは日本帰国中であったし、月の終わりにもSUBS*5も上海でライヴを行ったらしいが、見逃してしまった。そして、水曜日、「麦田守望者(Catcher in the Rye)」が育音堂に登場するというので楽しみにしていたのだが、寸前になって、キャンセルが発覚! 嗚呼!
ところで、(ロックではないが)新垣勉のコンサートの招待券をいただいている。