「恥を掻く」ことなど

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080502/1209661435


「瀬尾さんは恥を掻くということで責任を取っており」云々と書きましたが、瀬尾さんは今後講演や原稿の依頼も激減するでしょう。また、社会科学の場合はインフォーマントへのインタヴューが重要な研究手段である筈ですが、こういう人のインフォーマントになることを躊躇するという人も増えることでしょう。勿論、こうしたことは自業自得であり、彼女はそういうこととして粛々と引き受けざるを得ないでしょう。また、匿名で発言している人はこうした「恥を掻く」という責任も回避しているということは言っておかなければなりません。
大学当局が瀬尾さんを〈処分〉することを要求している人が多いようですが、大学の教員の言動が処分に値するというのは以下のようなケースだろうと思います。


セクハラやパワハラ
剽窃
データの捏造
インフォーマントから得た情報の不正な使用
学生から得た情報の不正な使用
(入試関係など)業務上の機密情報の漏洩


これらの場合は、世間の反応の有無に拘わらず、〈処分〉が必要なわけですが、今回の瀬尾さんの場合、これらに当て嵌まるものなのでしょうか。甚だ疑問です。
ところで、瀬尾さんは自らのblogで以前から酷い、「愚劣」なことどもを書き連ねていたということですが、何故今回突然炎上したのかというのは重要なことだろうと思います。恥を晒せば、事実、今回の騒動が勃発するまで、「瀬尾佳美」という名前さえ知りませんでした。勿論、それは私が環境経済学というディシプリンについて知らないだけだということはあるかもしれません。
さて、町村泰貴氏のこの事件についての意見*1を読む。大学の振舞い方に関する議論に限っていえば、概ね妥当だろうという感想を持った。