何を謡っていたのか

『読売』の記事;


「人間五十年…」幸若舞・敦盛を復元…福岡の保存会


 織田信長桶狭間の戦いの前に舞い謡ったとされ、節回しが不明だった幸若舞(こうわかまい)の「敦盛」が、福岡県みやま市の地元保存会(会長=松尾正巳第30代家元)によって“復元”され、同市の大江天満神社で20日、初披露された。

 幸若舞は、室町時代に流行し、能や歌舞伎の原型とされ、同市に伝わる重要無形民俗文化財として現存している。国内で唯一、伝承している同保存会が、「伝説の舞」を広く知ってもらおうと、他の舞の節を手がかりに約4年がかりで節をつけた。

 烏帽子(えぼし)に装束姿の舞方3人が、やや前傾で両手を広げる独特の姿勢で謡った。有名な「人間五十年……」の謡い回しでは、鼓に合わせて足拍子を踏んで舞台を回り、観客は盛んに拍手を送っていた。

(2008年1月20日21時00分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20080121-OYT1T00124.htm

「敦盛」って、大河ドラマとかで織田信長が登場すれば、舘ひろしをはじめとする信長役者たちは必ず謡い・舞う。それで、かなり多くの日本人が詞や節を覚えてしまい、扇を渡されれば謡い・舞うことができる筈だ。と思っていたのだが、「節回しが不明だった」という。とすると、今までドラマの織田信長が謡っていたのは何だったんだ。