刑務所と宗教書

LAURIE GOODSTEIN “Critics Right and Left Protest Book Removals” http://www.nytimes.com/2007/09/21/us/21prison.html?_r=1&8bu=&oref=slogin&emc=bu&pagewanted=print


5月に刑務所で大学生と囚人が一緒に読書をする試みを紹介したが*1、米国の連邦監獄局(The federal Bureau of Prisons)は刑務所のチャペルの書棚から「監獄局によって受理されたリソースのリスト」にない全ての宗教書を撤去した。監獄局によれば、これは2004年の司法省監査官の殆どの刑務所のライブラリーは型録化を怠っているため、暴力等を誘発する書物が紛れ込んでいる可能性があるという報告を承けてのもの。これに対しては、下院の保守派グループから抗議があり、またワシントンをベースにする「リベラルな福音主義グループ」であるSojournersはそのメンバーに檄を飛ばし、それから48時間以内に政策の破棄を求める電子メイルが監獄局宛てに15,000通以上発信された。また、宗教的権利の侵害を訴える囚人たちが監獄局を相手に訴訟を起こしているが、原告には基督教徒のほか、ムスリムユダヤ教徒も含まれている。