小泉文夫を巡って幾つか

先ずは野原燐さん;


http://www.geidai.ac.jp/labs/koizumi/opentape2/index.htm

小泉が収集した膨大な音源のうち、選び抜かれたものが967レコードも試聴可能な形で公開されている。

1曲40分以上のものが多いみたなので、全部聞くとかなり長い時間になる!

私は若いころ、NHKFMで水曜午後7時台にやっていた小泉の番組のファンだったのだ。それがまた聞けると思うと感激! である。
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20070913#p2

これは凄いと思う。
小泉文夫関係では、東京藝術大学が「小泉文夫記念資料室」の「管理体制を経済的な理由から変更しようとして」(西原尚氏の言葉)いて、そのため、小泉氏が遺した研究資料が散逸の危機にあるということが、上の野原さんのエントリーのほかに、大友良英氏(http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/20070912)、増田聡氏(http://d.hatena.ne.jp/smasuda/20070911)、monodoi氏(http://d.hatena.ne.jp/monodoi/20070911/p1)のところで訴えられている。小泉氏の研究資料というのは、上の各エントリーに引用されている西原尚氏の文章によると、その内訳は、

図書   日本語 約3,600冊  外国語 約1,800冊

   楽譜   670冊

   雑誌   日本語 約430種  外国語 約50種

   楽器   約700点

   録音テープ  2,320点 

   映像資料   80点

   レコード   3,377点(国内盤 2,517点 国外盤 860点)

   スライド   約13,000点 

   プリント写真・絵はがき  10,000点以上

   民族衣装   58点

   その他フィールドノートなど研究資料  1,600ファイル以上

   (2006年4月現在)

ということであるらしい。
折角文化庁長官に文化人類学者が就任し*1、文部科学副大臣文化人類学者だというのに*2。まったく。
ところで、恥を曝すようだけど、小泉文夫の本というのは、今迄何度も読もう読もうと思いながら、読んではいない。それは、昔恩師のH先生が小泉文夫って理論的にはけっこうアレなんだぜ*3と仰有っていたのが効いているのかもしれないけれど。

*1:Cf. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070328/1175091198

*2:Cf. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070830/1188468360

*3:勿論、当時はアレなんていう言葉はなかった。