黒茶室@南京東路

 張凌、趙斉「“黒茶室”雇茶托専騙外国人」『東方早報』2007年7月13日


「茶托」を20数人雇い、南京東路や外灘一帯で外国人を「釣って」いた、南京東路の「新黄浦金融大厦」にある某茶室が摘発されたという話。「茶托」は王均熙編『新世紀漢語新詞詞典』*1によると、「誘騙他人去茶坊以獲取回扣的人」(pp.32-33。「回扣」とはリベートのこと)とある。
7月10日夜7時頃、3名の仏蘭西人観光客が外灘をぶらぶらしていたところ、5名の若い中国人女性と「邂逅」した。10分ばかり英語で話していると、お茶をしようということになり、8人で南京東路の「新黄浦金融大厦」12階の「泰和」という「茶室」に入り、烏龍茶と点心をオーダーした。1時間後、請求書を見たら、7455元だった。その後、不審に思った仏蘭西人たちはメディアに報告した。それを承けて、「黄浦公安分局外灘派出所」、同分局「治安支隊」は、「美国友人Ben」の協力を仰ぎ、Benはおとりとして「茶室」に「臥底」(潜入)し、一切を録音した。夜11時10分にBenが「信号」を「発出」するとともに、警察は現場に踏み込み、関係者7人を逮捕した。
南京東路辺りで女の子に話しかけられ、店に誘われ、ぼったくられるということでは、日本人が被害に遭った例は耳にしたことがある。