上海老房子

『SUPER CITY Shanghai』2007年7月号は、「近代史の要人たちが愛した老房子」を特集している(pp.18-28)。
採り上げられているのは、


在上海日本国総領事公邸(淮海中路1517号)
張学良公館(皋蘭路1号)*1
阮玲玉故居(新閘路1124弄9号)
董浩雲*2故居(建国西路365弄5号)
大韓民国臨時政府旧跡(馬当路306弄4号)
歩高里(陝西南路187号)*3
北京西路1394号


また、同誌では上海の地下鉄構内における「航空券のフライヤー」配り*4についてのレポートを掲載している(p.32)。乗客の迷惑をかえりみず、フライヤーを配っているのは「地方出身の職にあぶれた少年たち」。勿論違法行為なので、「たいてい月2、3回はブタ箱に放り込まれるのが相場」。しかし、彼らが恐れているのは警察ではない;


1人のリーダーが4、5人の少年を管理、彼が毎日、当日のフライヤーと食事代を少年たちに渡しつつ、陰からこっそり働きぶりを監視しているのだ。フライヤーをゴミ箱に捨てたりしたら、殴られ、蹴られ、その上給料を引かれたりと、とんだ罰を受けることになる。

*1:Cf. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060304/1141437964

*2:http://www.chineseupress.com/asp/c_Book_card.asp?BookID=1772&Lang=C

*3:「歩高里」、仏蘭西語でいえばCite Bourgone。作家の巴金が1932年に1か月ほどここに寄留していたという(p.25)。

*4:Cf. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060110/1136895210