風水を罰せず

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070220/1171975552で言及した事件の顛末。


 Xinhua “Hill painter spared penalty” Shanghai Daily 16 March 2007 


林野管理当局は、雲南省富民県で「風水を改善する」ために禿げ山を緑色に塗りたくった「装飾会社(decorating company)」のオーナーDu Muchengを罰することはせず、また禿げ山の原状復帰も命じないことにした。当局筋の認識によれば、塗るのに使われたペンキは周辺住民の健康及び環境に影響を与えていない。また、Du Muchengがペインティングを強行したのは、林野管理当局の「沈黙」を「承認(consent)」と解したことによるという。
ただ、ネットを初めとする世論に関してはこれで事が済むとは思われない。
ところで、中国日本を問わず、風水というと先ず色という認識が定着してしまったのか。しかし、風水の基本は何よりも悪気の流れを物理的に遮断するところにあるのでは? そう考えると、今住んでいるマンションもそれなりに風水に配慮していることに気付いた。正門があってそこから一応ロビーへ通じる通路はあるのだけれど、その正門は開かずの門になっていて、マンション住民も来訪者も脇にある門を通って、建物に入らなければならない。さらに、ロビーからエレヴェーター・ホールへ行くのも廊下を少し歩かなければならない。ロビーに入ってきた悪気はそのまま裏の駐車場の方へ流れるということになる。