『西遊記』騒動

http://d.hatena.ne.jp/sean97/20061207/p1 経由にて知る。
南日本新聞』に載った共同通信の記事;


日本版「西遊記」に反発 中国、文化ギャップ鮮明
 【北京5日共同】日本の人気テレビドラマ「西遊記」(フジテレビ系)をめぐり、原作を生んだ中国で「キャラクターやストーリーが原作を逸脱している。中国文化への侮辱だ」と反発する声がメディアやインターネットで広まっている。
 本来は男性の三蔵法師を女優の深津絵里さんが演じたことなどに対して「日本人による文化の改ざんを許さない」との批判が目立つ。SMAP香取慎吾さんが孫悟空を演じて高視聴率を獲得したドラマだが、古典の脚色をめぐる文化的なギャップが表面化している。
 ドラマが映画化されるとの情報が反発に拍車を掛け、中国で孫悟空役として知られる著名俳優が国内紙の取材に「民族が誇る古典が踏みにじられた」と嘆いた。
 批判の矛先は「西遊記」の映画撮影スタッフに寧夏回族自治区でのロケを許可した国家ラジオ・映画・テレビ総局にも向けられ、同局を「国賊」とののしる書き込みもある。
 大手サイト「捜狐網」は次回のロケを認めるべきかどうかを問うネット投票をスタート。5日現在で「反対」が4000票を上回り、2300票の「賛成」を大きく引き離している。
 これに対し中国週刊紙、国際先駆導報は「中国古典をあの手この手で脚色するのは日本では正常なことだと考えられている」と価値観の違いを説明。さらに、原作に忠実な中国作品を世界に問うことが有効な対抗策だと論じている。
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=home&NWID=2006120501000616
実はこのネタ、先月上海にいたときに既に知っていた。今手許に現物がないので、記憶に頼って書くが、『東方早報』にこれを採り上げた論説文があり、それによれば、日本の藝者の話をハリウッドが映画化し、中国人女優が演じるこのグローバル化のご時世に何をいってやがるんだということだった。