cricketとcricket

 YAO Minji “Cricket culture—fighting, poetry, calligraphy” Shanghai Daily 31 October 2006 


という記事を読んでいて、cricketという言葉はこほろぎ(蟋蟀)を意味するんだと久々に思い出したのだが、蟋蟀を意味するcricketは仏蘭西語の動詞criquerに由来し、英語でいえばcreakに対応するこの動詞はぎいぎいと音を立てることを意味する。ところで、英国人が誇るあの野球にも似た*1球技も同じ綴りである。ぎいぎいと音を立てる秋の虫とあの球技との関係は如何に?
上の記事によると、中国の蟋蟀の歴史は3つの時期に分けられ、先ず唐朝以前においてはただ野生の蟋蟀の声を聴いていただけであり、唐朝において蟋蟀を籠に囲うということが始まった。さらに、宋朝において、蟋蟀を闘わせることが始まったという。そして、辛亥革命以後、cricket fightingは民国政府によって公式に禁止されたという。とすると、それが復活したのはいつ頃か。

*1:昔、ある英国(イングランド)人の知り合いに、野球は途中ティー・ブレイクがないという一点において、より下等なスポーツであると言われたことがある。