Gender imbalance in China

今度は米国ではなく、中国の人口の話。

Xinhua “Caring for Girls plan to addres big gender gap” Shanghai Daily 9 October 2006



新生児のジェンダー・ギャップがとりわけ著しい農村部の24の県では、息子のいない家庭に対して、両親が60歳以上の場合、年間600元のボーナスを支給するようになった*1。また、娘のみの家庭には農業資金融資が優先的に割り当てられ、将来は娘の大学入学時にボーナスが支給され、就職に際しても特別の考慮がなされるという。中国State Population and Family Planning Commissionによれば、2000年の人口普査(つまり国勢調査)において、新生児における男女比は117:100だった。2005年のサンプリング調査では、比率は全国平均では118.58:100と殆ど変化がなかったが、上のキャンペーンの対象となった県では、2000年の133.8:100から119.6:100へとジェンダー・ギャップの著しい緩和が見られたという。
ギャップでも、富の格差について、RONG Jiaojiao “Reform is fine, but life’s still tough at the bottom”( Shanghai Daily 9 October 2006)は、中国国家統計局によれば、2004年のジニ係数が0.45に達したことを指摘している。因みに、日本は0.25、印度は0.33である(いずれも2005年)。

*1:これらの県の平均年収は約2000元。因みに、これは都会における大卒サラリーマンの初任給(月給)に相当する。