中国でのデモ――広東省と湖北省

『朝日』の記事;


中国広東省、警察発砲の村でまたデモ 補償問題解決せず

 昨年、土地収用に反発した住民に対する警察の発砲で死者を出し、国際的な批判が起きた中国広東省汕尾市の東洲坑村で、いまだに土地の補償を受けられないことに怒った住民が再び数百人規模の抗議デモを起こしている。土地開発問題の根本が解決せず、村民の不満は募っている模様だ。

 村の住民や米国の中国関連サイト「ラジオ・フリー・アジア」によると、デモは20日から22日まで断続的に起きている。数百人が横断幕を掲げて村内を行進。土地や漁業権への補償と発砲事件の責任追及を求めたという。

 同村に住む男性(50)は電話取材に「当局が約束した補償を、住民はいまだに手にしていない。昨年の事件で逮捕された住民の家族は一時、物ごいをするほど困窮した」などと答えた。

 同村の住民は昨年、発電所建設に絡む土地の収用問題などで地元政府と対立。事態は武装警察が住民に向けて発砲する事態に発展した。発砲で少なくとも3人以上の住民が死亡。社会秩序騒乱罪などで逮捕起訴された19人のうち13人が有罪判決を受けた。

(09/22)
http://www.asahi.com/world/china/news/TKY200609220283.html


中国湖北省で学生500人が警察に抗議デモ

 24日付の香港各紙によると、中国湖北省荊州市の湖北国土資源職業学院の学生約500人が21日夜、警察の捜査で学生が重体になったことに抗議するデモを行い、警察車両を壊し、公道をふさぐなどして、混乱した。

 報道によると、同日夜、同学院の学生らが近くの民家でトランプをしていたところ、警察が乗り込み学生らを不法賭博の疑いで逮捕しようとした。その際、逃走しようとした学生1人が頭や手足などに大けがをして意識不明の重体となった。

 香港紙「明報」は、中国では過去1年間に学生の大規模な抗議活動が少なくとも6件起きているとして、「若者の社会への不満が高まっている」と指摘した。

(09/24)
http://www.asahi.com/world/china/news/TKY200609240152.html