mama!milk @ the Glamour Bar

最近、時事系のネタにかまけて、〈日記〉的なネタ、グルメ系のネタ、アート系のネタを書いていない。また、拙blogがそもそも目指していたアカデミックな読書ノートというのも霞がちである。いかん、いかん。
ということで、既に3週間前の話になるが、外灘のthe Glamour Bar*1で観たmama!milk*2のライヴについては今更ながら触れておくことにする。
mama!milkについて、http://www.mamamilk.net/sb.cgi?cid=6から引用すると、


アコーディオン奏者・生駒祐子と、コントラバス奏者・清水恒輔によるインストゥルメンタル・デュオ。日本国内各地はもとより、ベルリン、ヴェネチア、パリ、上海など様々な街の様々な空間──ラウンジ、ギャラリー、寺院、植物園、美術館、廃虚ビル、フェスティバルなどでの演奏を重ねている。
2人の演奏──聴くものの内に様々な世界を描きだすたおやかな音色は《 Cinema for Ears 》あるいは《 Musical Calligraphy 》とも言われ、それぞれの空間の空気を絡みとりながら丁寧に音を紡ぎだしてゆくパフォーマンスは各地で高い評価を受けている。
ということである。私は全然知らなかったが、一部では以前から有名であるらしい。『bounce』の248号にインタヴューがあり*3、インタヴュワーの小田晶房という人は、

愛すべき酔いどれたちが愛する音楽に心底酔っぱらえる場所、それはときに俗でいかがわしいものだけれど、だからこそフラフラと心惹かれ彷徨い歩いたりするわけで。そんな千鳥足のステップのBGMを刻むのが、mama!milkの音楽。アコーディオンコントラバスによって綴られる隙間だらけの旋律、だからこそどこまでも身軽に、そして誰とでも気軽に繋がり合える自由を持っている。
と書いている。
ジャズをベースにした演奏は、たしかにバーという決して音楽を聴くことを目的とした人たちが集まっているのではない空間の雰囲気を、徐々にではあるが変容させていく力を持っていた。また、生駒祐子のアコーディオンを演奏する所作それ自体がとりわけエロティックであったということは書いておかなければならないだろう。
ところで、the Glamour Barのような空間に行くときのファッションというのは難しい。特に男性の場合は。ドレッシー且つフォーマルでは決してないということで、例えばビジネス・スーツなどは完全にアウト。女性の場合は、露出の多いドレスでキメることを推奨。