38.6

 呉潔瑾、李雪「38.6℃ 昨天最熱」『東方早報』2006年8月14日


8月13日の上海の最高気温は38.6℃。勿論今年最高温である。上海の気象資料によると、1892年に38.2℃を記録しているのが最高であるので、記録上最高温ということになる。また、李〓*1「創紀録高温天出現罕見“室内中暑”」という記事によれば、13日に「瑞金医院」に「中暑(暑気中たり)」ということで訪れた患者は400人以上。外に出ず室内にいたまま暑気中たりになる人が多いという。風通しの悪い場所で、食欲不振のためあまり物を食べず、水ばかり飲んでいると、体内の塩分が失われ、「電解質」のバランスが崩れ、中暑に到るのだと。
実は、13日昼飯を食べに外出したときはそれほどの暑さだとは感じなかった。それよりも、夜になって、夫婦で暑気払いのために、バスに乗って、芙蓉江路にある「大和田」という店に鰻を食べに行ったのだが、バスのエアコンが利きすぎで、ぶるぶる震えたということの方が印象に残っている。「大和田」では、鰻丼のほか、骨せんべい、肝焼き、頭焼きもいただく。鰻に関して言えば、三島の鰻は天下無比なのであって、それと比べると、どこの鰻も全部駄目ということになるのだが、三島とは比べ物にはならないが、美味しくいただいたと書いておこう。
さて、上海の38.6℃に対して、四川省(及び重慶)では軒並み最高気温が40℃を超えている*2四川省の遂寧市では最高気温42℃である。また、広東省福建省では颱風の被害が酷かったが、逆に四川省(及び重慶)では50年ぶりの大旱魃。バケツを持って給水を待つ人々の行列。

*1:yi1. しめすへん+韋。

*2:「今起三日 川渝仍将持続高温」『東方早報』2006年8月14日