木っ端微塵

朝日新聞』の記事;


リサイクル工場破砕機から体の一部 作業員不明、事故か

2016年9月6日14時09分

 5日午後4時半ごろ、奈良市南庄町にあるリサイクル会社「I・T・O」の工場で作業員の男性(45)の行方が分からなくなった。奈良県警によると、男性は破砕機につながるベルトコンベヤーの近くで作業をしていた。その後、破砕された木片に混じって、男性がかぶっていたとみられるヘルメットの破片や体の一部とみられるものが見つかったという。県警は、男性が破砕機に巻き込まれた可能性があるとみている。

 県警によると、同社をめぐっては、先月2日にも同県大淀町にある別の工場で派遣社員の男性(67)がベルトコンベヤーに巻き込まれて死亡。先月20日には、今回の工場の敷地内で重機と駐車中のトラックに男性作業員(56)が挟まれて死亡したという。
http://www.asahi.com/articles/ASJ964FXYJ96PTIL00W.html

木っ端微塵が比喩的(figurative)ではなく字義的(literal)な表現になってしまった。「ベルトコンベヤー」に乗せられちゃうというのはアニメとかの設定ではよくありそうだ。私は、この記事を読んで、『トイ・ストーリー3』*1を想起してしまった。勿論、おもちゃたちはあわや! というところで、ベルト・コンヴェアから逃れることができるのだが。
トイ・ストーリー3 (期間限定) [DVD]

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余姚路

2015年4月19日。



泰州路。


泰州路・余姚路の交差点。





余姚路。

余姚路・常徳路*1の交差点。


余姚路・海防路の合流点。

余姚路。

同楽坊*2

余姚路・西康路*3の合流点。

西康路・昌平路*4の交差点。

Leslie H Martinson

シネマトゥデイ』の記事;


バットマン』監督死去 101歳

シネマトゥデイ 9月7日(水)15時55分配信


 映画『バットマン』(1966)のレスリー・H・マーティンソン監督*1が、101歳で亡くなった。マーティンソン監督の家族が葬儀場やウェブサイトなどを通じて公表した。

 マーティンソン監督は、現地時間3日にロサンゼルスの自宅で家族に見守られながら息を引き取ったとのこと。詳しい死因は明らかにされていない。

 1915年に米マサチューセッツ州・ボストンで生まれたマーティンソン監督は、映画『踊る海賊』(1948)や『イースター・パレード』(1948)などにスクリプター(記録係)として入り、映像業界でのキャリアをスタート。その後「カウボーイGメン」などテレビドラマを中心にメガホンを取り、映画『続・連邦警察』『空から赤いバラ』なども手掛けた。

 またバットマンの認知度を高めたアダム・ウェスト主演のテレビシリーズ「バットマン」(1966〜1968)のエピソードもいくつか担当。ドラマを映画化した『バットマン』はマーティンソン監督の代表作になった。(編集部・井本早紀)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160907-00000014-flix-movi

See also


“Leslie H Martinson, Batman director, dies aged 101” http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-37288862
Chris Koseluk “Leslie H. Martinson, Prolific TV Director and 'Batman' Helmer, Dies at 101” http://www.hollywoodreporter.com/news/leslie-martinson-dead-batman-director-921817

彼は後期の『スパイ大作戦*2の一部も演出している。
スパイ大作戦 シーズン6<日本語完全版> [DVD]

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Santería?

Sam Jones “Human bones found on seabed may have been used in recent religious ritual“ https://www.theguardian.com/world/2016/sep/05/human-bones-found-seabed-spain-may-used-religious-ritual


8月末、西班牙バレンシア州アリカンテ*1の沖の海底で人骨が入った包みが発見された。その翌日、グアルディア・シビル(治安警察)*2のダイヴァーがそこから300米離れた海底で、ナイフと人形と人骨と思われる骨の入った包みを発見した。さらに、9月1日にはまた骨の入った包みが回収された。最初に引き揚げられた人骨は、30〜40年前に土葬され、2日乃至3日前に海に投入されたものであるという。また、暴行の痕跡はないという。グアルディア・シビルは何らかの宗教儀礼に用いられた可能性があると推測し、「サンテリア」というカリブ系の宗教に疑いの目を向けている;


Until then, the Guardia Civil are investigating possible links to Santería, the African-Caribbean religion that fuses Yoruba mythology with aspects of Roman Catholicism.

“Although we’re not abandoning the hypothesis that this might be a Santería ritual, we’re proceeding cautiously and investigators are consulting experts in the field to see whether they can provide any new information that could lead to fresh lines of inquiry,” the force said on Thursday.

勿論、その疑いに対して、「サンテリア」の信者は反発している;

The theory is not going down well with followers of the religion in Spain.

Paulino Hernández, president of the Spanish Association of Afro-Cuban Santería, sounded weary as he explained that such rituals had nothing to do with his religion.

“We bury people in our religion,” he said. “Our work – and the whole point of our religion – is to avoid problems and to protect people from getting ill in their daily lives. We would never, under any circumstance do anything like that.”

Hernández called for the public – and the media in particular – to be patient and let the police conclude their investigation.

治安警察はそもそも「サンテリア」にそのような死体を使用した儀礼があるのかどうかを明示していない。それもあって、冤罪の匂いはする。その信憑性は今の段階ではまだ、何か事件が起こったときに北朝鮮が持ち出す〈南(韓国)の陰謀〉*3というのと差不多なのではないか。
サンテリア*4は上に引用した部分でも述べられているように、西アフリカのヨルバ族の宗教(神話)とカトリックが混淆した宗教。キューバでは人口の13%が「サンテリア」の信者であるという*5。上の記事で驚いたのは、かつて西班牙の殖民地だったカリブ海で黒人奴隷によって生み出された宗教である「サンテリア」が西班牙本国で信者を獲得しているということだ。
アフリカ系の宗教(神話)とカトリックの混淆によって新世界で生成した呪術的な宗教ということだと、このサンテリアのほか、ハイティや北米(ルイジアナなど)のヴードゥー*6伯剌西爾におけるカンドンブレ*7、或いはやはり伯剌西爾を中心としたマクンバ*8 ということになるだろう。マクンバについては、その昔、鈴木一郎*9『ブラジルの黒人密教』という、それ自体ちょっと怪しげな本で知ったのだった。今でも、「マクンバ」で検索すると、


lessthanpanda「ブラジルの黒魔術師、ライバル国代表を“呪い”で応援」http://matome.naver.jp/odai/2140474279819385301
「マクンバの呪い」http://shisly.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-175b.html


といったのが出てくる。後者に曰く、


このマクンバが近頃では日本にも侵入していることをネットで知った。家を訪問した人から、1枚は葉っぱをもらい、それを軒などに飾っておくと金運がアップするというのだ。葉を「フォルトゥーナ」Fortuna、ローマ神話の運命の女神のことで「幸福」という意、ポルトガル語では大金、財産という意味があるらしい。釘で壁に打ち付けておくと、根が伸びて成長も早い。このように深く静かに身近な生活の中にマクンバの呪いが広がっている。
ブラジルの黒人密教 (レグルス文庫)

ブラジルの黒人密教 (レグルス文庫)

*1:http://www.alicante.es/ See eg. https://en.wikipedia.org/wiki/Alicante https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%86

*2:http://www.guardiacivil.es/ See eg. https://en.wikipedia.org/wiki/Civil_Guard_(Spain) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%93%E3%83%AB

*3:See eg. http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160727/1469635623 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160823/1471966634

*4:See eg. “Santeria” http://www.bbc.co.uk/religion/religions/santeria/ https://en.wikipedia.org/wiki/Santer%C3%ADa https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AA%E3%82%A2

*5:See Jonathan Watts “Cuba's Santería faithful experience Pope Francis's visit through different prism” https://www.theguardian.com/world/2015/sep/21/cuba-santeria-pope-francis-visit

*6:See eg. https://en.wikipedia.org/wiki/West_African_Vodun https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E6%95%99 Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060227/1141057534 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060306/1141627842 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20061009/1160391996 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110304/1299252419

*7:See eg. https://en.wikipedia.org/wiki/Candombl%C3%A9 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AC

*8:See eg. https://en.wikipedia.org/wiki/Macumba

*9:See eg. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E4%B8%80%E9%83%8E_(%E5%AE%97%E6%95%99%E5%AD%A6%E8%80%85)

昔奈良屋というのがあった

毎日新聞』の記事;


三越伊勢丹HD>三越千葉店を閉鎖 17年3月20日に

毎日新聞 9月7日(水)10時21分配信


 ◇三越多摩センター店も 経営資源を東京都心店舗に集中

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は7日、三越千葉店(千葉市)を2017年3月20日に閉鎖すると発表した。不振が続く地方・郊外店を閉鎖し、経営資源を東京都心の店舗に集中させる。三越多摩センター店(東京都多摩市)も同日に閉鎖する。

 三越千葉店は、1984年に地元百貨店から看板を替えて営業を開始。JR千葉駅近くの好立地を生かし、最盛期の売上高は年間400億円を超えていた。だが、近年は専門店などに客を奪われ、売り上げが減少。16年3月期の売上高は126億円に落ち込んでいることから、店舗の閉鎖に踏み切ることにした。

 百貨店業界は今年に入り、消費の低迷で高額品の販売が減少していることに加え、昨年まで売り上げをけん引していた訪日外国人向けの販売も低調で、各社の経営状況は悪化。そごう・西武も地方店の閉鎖を進めており、今後も各社の店舗再編の動きが続く可能性がある。【浜中慎哉】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160907-00000011-mai-bus_all

1984年までは「ニューナラヤ」と呼ばれていた。千葉土着の百貨店「奈良屋」と三越の合弁による「ニューナラヤ」が開店したのは1972年*1。本来の「奈良屋」は1972年に「セントラル・プラザ」というショッピング・モールになってしまった。これも21世紀に入って直ぐなくなってしまった。つまり、これで「奈良屋」の痕跡である商業施設は消えてしまうことになる。ただ、不動産所有権などの関係もあって、「奈良屋」という会社はまだ存続しているのではないかと思う。千葉土着のデパートというと、ほかに大火災で有名な「田畑百貨店」*2、それから「扇屋」があった。「田畑」はその後「千葉パルコ」となったが、「千葉パルコ」も今年11月の閉店が決定している*3。「扇屋」は私などにとってはデパートというよりはスーパーという印象が強いのだが、ジャスコと合併し、「扇屋ジャスコ」になったが、1999年には「ジャスコ」に吸収され、「扇屋」という名称も商標も消滅ししてしまった*4千葉市の「扇屋百貨店」も現在はQiball*5という千葉市の施設になっている。ということで、「千葉三越」の終了は千葉土着のデパートの終了ということでもあろう。これが千葉という都市の記憶にとってどういう意味を持つのかはわからない。
「奈良屋」を巡っては、例えば、


串間務「「デパートの屋上」の巻」http://www.maboroshi-ch.com/old/sun/ana_06.htm


「奈良屋百貨店」*6の「屋上」について。また、「ニューナラヤ」が「千葉三越」にすんなりとならなかった事情について。
また、千葉市立図書館の「なつかしのフォトギャラリー 昭和30年代」*7