熊か人か

Amy Hawkins “Chinese zoo denies its sun bears are humans dressed in costumes” https://www.theguardian.com/world/2023/jul/31/chinese-zoo-denies-sun-bears-humans-costumes


中国浙江省杭州動物園のマレーグマ*1が二本足で立っている動画がネットに投稿されるとともに、実はこれは着ぐるみで中に人間が入っているという疑惑が微信を中心に拡がった。動物園側はわざわざそれに応答して、着ぐるみではなく本物の熊だと答えている、また、気温摂氏40度にもなる環境においては、着ぐるみを被ったとしても数分しかもたない。
主に東南亜細亜に棲息するマレーグマは最も小さな熊であり、成獣の体長も130cmほどしかない。弾圧のために日本での仕事がなくなったミゼット・プロレスラーが中国に出稼ぎに行っているとか出鱈目を書いたら、信じる奴もけっこう出てくるのだろうか。
記事の最後では、こうした騒動の背景(?)として、最近の中国の動物園行われたフェイク事件が言及されている――”Other Chinese zoos have been accused of trying to pass off dogs dyed to look like wolves or African cats, and donkeys painted to look like zebras.”
2013年の話;


<中国の動物園>ライオン展示、実は犬 ほえて発覚
毎日新聞 8月17日(土)18時36分配信


 ◇担当者釈明「貸し出し中」 ネットで失笑

 【上海・隅俊之】中国河南省漯河(るいか)市の動物園で、「ライオン」として展示されていた動物が実は大型犬の「チベタン・マスティフ」だったことが分かり、物議を醸している。ライオンなのに「ワンワン」とほえ始めたために発覚。担当者は「ライオンは繁殖のために外部に貸し出し中だった」と釈明したが、インターネット上などで「子供にウソを教えるのか」と失笑を買う結果になっている。AFP通信によると、動物園は一時閉鎖された。


 中国メディアによると、ネット上で告発した女性は、6歳の子供にライオンがどんなふうにほえるのかを事前に教えていた。ところが「アフリカライオン」と説明文のついたおりに行くと、中の「ライオン」がワンワンとほえたため、子供が「お母さんは僕をだましている」と怒りだしたという。チベタン・マスティフは動物園の職員が預かっていた知人の飼い犬で「危ないから空いていたおりに入れた」という。

チベタン・マスティフは中国チベット地方原産の大型犬で、体高60センチ以上、体重80キロにも達する。チベット犬とも呼ばれ、頑強さが特徴。ライオンのたてがみにも似た毛足の長い個体が好まれ、中国の富裕層の間で人気があるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130817-00000053-mai-cn
(Cited in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20130818/1376841378

See also


Adam Durbin*2 “Hangzhou Zoo: Our sun bears are real, not humans in disguise” https://www.bbc.com/news/world-asia-china-66362970