岩波新書編集部曰く、
なんだか「岩波新書は中国寄りだから~」というリプライがときどき来るのですが、そういう人たちは明日本屋に来てください。「中国」と呼ばれる地域の多元性に焦点を当てた『シリーズ中国の歴史』全5巻、とくに第5巻の『「中国」の形成 現代への展望』で、学問とはどんなものか感じさせてあげますよ。
— 岩波新書編集部 (@Iwanami_Shinsho) 2020年10月2日
『シリーズ中国の歴史』全5巻は凄く面白かった。全体として、「中国」をユーラシア大陸の一部として相対化していく試みだと読んだ。
さて、この場を借りて、不満も述べておく。それは、全5巻を通じて雲南(或いは貴州も)が空白となっているということだろう。雲南は、中国と東南亜細亜、漢人の世界とチベット世界との境界であり、またチベットを介して中国と印度との接点でもあった。さらに、南詔国や大理国といった独自の国家(王権)形成もなされたのに!
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