桂千穂先生が亡くなった。
— 英文学をゼロから学ぶ (@shakespeare_ni_) 2020年9月1日
大林宣彦監督の『ハウス』『ふたり』等の脚本家。
学生の頃、『ふたり』には感動して、3回も観に行った。
シナリオも読んだ。
仕事でお会いしたことがあるが、博学な方だった。
何を隠そう、僕は先生の本に編集協力で名前が載っている。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
『東京新聞』曰く、
シナリオ・ライターだけでなく、映画評論家としても活動していたし、ポルノ小説も書いていた。私はずっと女だと思っていた。これは多分私だけじゃないと思う。
桂千穂さん 脚本家、映画評論家
2020年9月2日 07時13分
桂千穂さん(かつら・ちほ=脚本家、映画評論家、本名島内三秀=しまうち・みつひで)8月13日、老衰のため死去、90歳。岐阜県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主はおいの福西啓太(ふくにし・けいた)さん。
白坂依志夫、寺山修司の両氏に師事し、映画「白鳥の歌なんか聞こえない」で脚本家デビュー。日活ロマンポルノ作品のほか、故大林宣彦監督の代表作である「HOUSE ハウス」や「時をかける少女」などの脚本も手掛けた。日本シナリオ作家協会の理事などを歴任した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/52682/
上の記事はミスリーディング。桂さんがシナリオを書いたのは大林版の『時をかける少女』*1ではなく、1997年に角川春樹監督でリメークされた『時をかける少女』。因みに、こっちの角川春樹版『時をかける少女』は未見。
桂さんがシナリオを書いた映画を挙げていくと、例えば『廃市』(大林宣彦)*2、『蔵の中』(高林陽一)、『雪華葬刺し』(高林陽一)*3など。また、Wikipediaによると、寺山修司の映画版『書を捨てよ町へ出よう』に俳優として出演している*4!
*1:大林版『時をかける少女』のシナリオを書いたのは剣持亘。2003年に他界している。See eg. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%A3%E6%8C%81%E4%BA%98
*2:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20171214/1513230868 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/04/12/025007
*3:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20120619/1340042345
*4:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%82%E5%8D%83%E7%A9%82