「直接行動」の人

承前*1

平沢剛「映画と政治 一貫した視点」『毎日新聞』2020年5月4日


松田政男氏への追悼文。
平沢氏は、松田「氏が責任編集を務めた映画誌「映画芸術」の足立正生特集号で最初に発表の機会を与えられ、出版、映画上映、企画など、あらゆることを学んだ」という。
最後のパラグラフをコピーしておく;


非常にきめ細かい完全主義も独特であったが、毎日明け方まで飲み、午前中から映画の試射に、夜には小劇場や運動関係の会合に向かい、その合間に多くの文章を送り出している日常に、何より驚かされた。朝までつきあった私は、夜の席に参加するだけで精いっぱいだった。おそらく、映画館であれ、酒場であれ、政治の現場であれ、自らを移動させそこに身を置き続けることが、氏にとっての「直接行動」だったのだろう。