One for $3.50, Two for $99.00

新型コロナウィルス騒動でトイレットペーパー買占め*1が起こっているのは日本だけではないらしい。
『女性自身』の記事;


「トイレ紙の買い占め対策」豪コンビニが導入し効果抜群に
記事投稿日:2020/03/25 17:18 最終更新日:2020/03/26 15:28


世界中で日用品のパニック買いに歯止めの利かない状況が続いている。しかし、トイレットペーパーをめぐって乱闘騒ぎまで起こったオーストラリア・シドニーで、買い占め件数を劇的に減らしたコンビニエンスストアオーナーの手腕に喝采が送られている。

レッドファーン・コンビニエンスのオーナー、ヘイザム・セッダさんはトイレットペーパー売り場の棚にこんな張り紙を掲げた。

「1個あたり3.50ドル(約235円)、2個目からは99ドル(約6,640円)。欲張らず、他人のことを考えて」

セッダさんがデイリー・メイル・オーストラリアに語ったところによると、以前は「1人1パックのみ」と注意書きを掲示していたが、誰もこれに従わなかったという。

「みんな2つ、3つ抱えてレジにやって来る。『母の分なんだ』『妹に頼まれて』なんて言ってね。注意書きを無視されてイライラは募るばかりでしたよ。でも、2パックからは99ドル、と書いてみたら、みんな1つしか買っていかない。誰も2個以上売り場から取らないんですよ」

貼り紙効果はてきめんだった。「これのおかげで、高齢者や、困っている人たちがみんなトイレットペーパーを手に入れることができた。これは重要な点です」とセッダさんは語る。

一方、22日にはシドニーのスーパーマーケットの搬入口に張り込んでいたと見られる男2人組がトイレットペーパーを盗んで逃走。ニューサウスウェールズ州警察がFacebookに犯行時の写真を公開し、情報提供を呼びかけている。トイレットペーパーをめぐる騒動は今後も続きそうだ。
https://jisin.jp/international/international-news/1844431/

これはいい方法だと思う。ところで、この場合は、1個と2個で約28倍の差がある。トイレットペーパーがなくなるということがどれほど強く信じられているかということに依存するのだろうけど、この方法は何倍くらいから効果を発揮するのだろうか。1個と2個で、ノーマルな差は2倍だろうけど、2.5倍だったらどうだどうか? 3倍だったら? こちらの勝手な推測だと、このくらいの差では買占め抑制にも失敗して、さらに消費者の不安に付け込んだぼったくり商人としてバッシングされてしまうのではないだろうか。誰か実験研究をやっている人はいないのか。因みに、こういうのは学問研究としては社会心理学に属するのか、或いは行動経済学*2