秋なのに五月

荻上チキ氏の


6年前のことですね。貧困がテーマの番組後の入れ替え時。片山さつき氏とは初対面。 片山「あなたのundergraduateは?」 僕「ん、なんです?」 片山「アンダーグラデュエイトよ」 僕「??」 片山「出身大学はどちらなの?」 僕「成城大学ですが」 片山「やっぱりね。だから考えがお坊ちゃんなのね」… https://t.co/Kykfb0WWW4
という呟き*1が話題を集めていた*2
一瞬、安倍晋三に喧嘩を売っているのかと思ったけど、成蹊じゃなくて成城か(笑)。
まあ、一般的に言って、成蹊大学成城大学、そして武蔵大学の学生さんに対してはネガティヴな印象を抱いた記憶があまりない。性格が素直で、学問に対するスタンスが真摯な人が総体的に多い感じがした。所謂MARCHとか日東駒専と比べて。また、大学の序列を巡るルサンティマンから自由な人も相対的に多いんじゃないかという印象を持っている。例えば、東大や早慶に対して屈折した劣等感を持つ一方で、大東亜帝国以下を蔑むことによって、アイデンティティを確保しているみたいな。そうしたことと、「お坊ちゃん」という属性は多分無関係とはいえないだろう。
さて、undergraduateという言葉に突っ込みを入れている人が多いようだ*3。私も「あなたのundergraduateは?」 という訊き方をしたこともないし、そういう訊かれ方をしたこともない。ただ、(双方とも大学院以上ということを前提として)学部はどちらですか?みたいなことは訊かれたことはあるし、こちらも訊いたことはある。英語で言うと、


Where did you get your undergraduate degree?


ということになるのだろう。ただ、undergraduate degreeというのはホモフォビア時代に適合した言い換えらしいのだ。そもそも学士はbachelor、学士号はbachelor's degree。bachelorは(何故か知らないけれど)男性独身者という意味もあるが、そこから派生して、同性愛者の言い換えとして機能してきた。その影響で、同性愛者というニュアンスを避けるために、bachelor's degreeはundergraduate degreeと言い換えられるようになった。なので、同性婚姻も次々と合法化されているこの時代、bachelor's degreeを他の表現に置き換えることは、不必要で不適切なことになったといえるだろう。
ところで、米国にBachelorというエロ雑誌があって、日本版もあった筈だけど、これはゲイ雑誌とかではなく、普通のヘテロセクシュアル向けのエロ本だった。
さて、片山さつき*4を巡る色々;


片山さつき・デマを流すイメージ」http://taraxacum.seesaa.net/article/462029159.html
「新大臣「片山さつきパワハラ伝説 秘書にハサミ投げつけ、段ボールにハイヒールの穴…」http://news.livedoor.com/article/detail/15454698/
週刊文春」編集部「片山さつき地方創生担当大臣に100万円国税口利き疑惑」http://blogos.com/article/332258/