或る殺人犯の死

“Dennis Nilsen: Serial killer dies in prison aged 72” http://www.bbc.com/news/uk-44097196
“Dennis Nilsen, Britain's second worst serial killer, dies in prison aged 72” https://uk.news.yahoo.com/dennis-nilsen-britain-apos-second-210717304.html
Tom Barnes “Dennis Nilsen death: Serial killer who murdered at least 12 young men dies in prison aged 72” https://uk.news.yahoo.com/dennis-nilsen-death-serial-killer-205700302.html


現地時間5月12日に、英国ヨークシャー州のHMP Full Sutton*1で72歳の終身刑受刑者が死んだ。その名はデニス・ナイルセン。1970年代から1980年代にかけて、少なくとも15人を殺し、その死体を解体していた。ナイルセンの手にかかった犠牲者の性別は全て男性、殆どは「ホームレス」で、同性愛者や男娼も多かった。彼は倫敦北部のミューズウェル・ヒル*2の自宅近くのパブで被害者たちと知り合い、自宅に酒を飲みに誘い、殺した後、死体を解体して、下水に捨てていた。
上に挙げた記事には、ナイルセンは何故殺したのか、何故「ホームレス」、「ゲイ」を殺したのかという動機は言及されていない。1980年代の新聞記事や論説を参照しなければならないか。ただ、「ホームレス」に暴力を振るう者は往々にして、社会の主流的本音を体現している。例えば、2007年に東京都北区で「ホームレス」を襲撃していた高校生は、自らの行為を「ゴミ掃除」と称し、「彼らは人間として最低で、死んでも関係ないと思った」と言っていたのだった*3。因みに、1970年代や80年代の英国では、同性愛(行為)は犯罪でであった*4