「主夫さん暇なの?」

黒岩揺光*1「「主婦の私が情報発信なんて」と渋らず、「私が主婦だからこそ言わせていただきたい」でいきましょう」http://www.huffingtonpost.jp/yoko-kuroiwa/shufu-2018-021-20_a_23364951/


曰く、


私は、息子が生後8か月くらいまでは四六時中面倒を見た。1歳半になる今でも、夜泣き対応からお風呂、保育園送迎、病院や予防接種の付き添いなどやっているが、息子の目から見える日本社会は乳児に非常に冷たい。

こういう社会の一面は、乳児と四六時中いないと中々気付くことができないのだが、主婦が意見することに対する社会の偏見は根強いものがある。私は主夫の肩書で、政治からスポーツ、経済まであらゆる分野についてブログを書かせてもらっているが、頂くコメントの中には、文章の中身についてではなく、私の肩書に対するものが結構あった。「なんで、主夫がこんなことについて書くの?」とか「主夫さん暇なの?反省会は仲間たちでやってね」とか。お笑いの専門家や、昔野球が上手かった人たちが、ワイドショーのコメンテーターとして社会のあらゆる事に対して発言している今の社会で、発言の中身と発言者の肩書の論理的関係性を模索するなんて不可能なはずなのに。

主婦の方たちと話してみると、色々社会に対して訴えたいことがあるようで、「発信してくださいよ」と言うと、「でも、私単なる主婦だし」とか返事が返ってくる。

「子育てしている人たちがもっと胸を張って情報発信してほしいなあ」と痛切に感じたのは、あの森友学園問題*2だった。幼稚園児が「安倍首相頑張れ!」などと運動会で宣誓していたあの光景は、首相が好きな人も嫌いな人も全員にショックを与えた。しかし、これが明るみに出るまで1年以上の時間を要した。運動会にいた保護者の中から声を上げる人が一人でもいたら、状況はまた変わっていたのではないか。

「主婦の私が発言なんて」ではなく、「主婦だからこそ言わせてもらいたい」と、胸を張っていきましょう。子どもと日々接することで、「こんな教育システムでいいの?」とか「この食品安全なの?」とか、社会についてより真剣に考え始める人も多いのではないか。子どもに優しい社会を作らなければ、少子化に歯止めなんてかけられない。その鍵を握っているのは、子どもの目線から社会を見ている私たち主婦(主夫)なのだと思います。