「雪を楽しむ所」

黒岩揺光*1「地方の衰退を少子高齢化だけのせいにするのはやめてほしい」http://www.huffingtonpost.jp/yoko-kuroiwa/episode-at-ski-resort_a_23351784/


新潟県南魚沼市の市営「八海山麓スキー場」では、スキー板若しくはスノーボードを履いていないとリフトに乗れないのだそうだ。しかし、と黒岩氏は言う、


(前略)15歳で故郷を出るまで、私にとってのスキー場はスキーかスノーボードをするためだけの場所だった。しかし、その後、9カ国に暮らしてみて、スキー場というのは、世界の人にとって「雪を楽しむ所」なのだということを思い知った。アゼルバイジャンにいたとき、同国初のスキー場がオープンし行ってみたら、来場者の9割がスキーもスノーボードも履いていなかった。若い女性がハイヒールでリフトに乗り、頂上でアゼルバイジャンの旗を掲げて記念撮影をしていた。タイでは、富士山や清水寺など観光地の写真と生まれ故郷の写真を何枚か友人に見せ、「どれでも一枚好きなのとっていいよ」と促したら、何と、魚沼の雪景色の写真を選んだ。昨年、ベトナム人が遊びに来た時、スノーシューで雪の上を歩くのが楽しくてたまらない様子で、それだけで半日くらい過ごしていた。スイスやフランスでは、普通に観光客がゴンドラに乗ってスキー場の上に行って景色を楽しんでいた。