150年

朝日新聞』の記事;


新選組150回忌、近藤・土方子孫ら企画 西郷も参加へ

大室一也

2017年2月9日18時02分

 江戸時代末期に京都で結成された新選組隊士の子孫たちが3月、副長の土方歳三らの出身地、東京都日野市で「百五十回忌総供養祭」を営む。来年は戊辰戦争が始まって150年。関係が深かった会津藩福島県)藩主の松平家14代当主、激しく争った薩摩藩(鹿児島県)の西郷隆盛の子孫も参加する予定だ。

 発起人は、局長の近藤勇、土方、副長助勤の井上源三郎の兄の子孫、日野宿の名主で新選組を支援した佐藤彦五郎の子孫ら12人。節目を迎え、隊士や関係者の子孫に広く呼びかけ、土方家の菩提(ぼだい)寺でもある高幡不動尊(日野市)で営む。

 子孫は長らく肩身の狭い思いをしてきた。近藤の兄の子孫、宮川清蔵さん(78)=茨城県牛久市=は近藤の出身地の東京都調布市に住んでいた幼少期、「近藤は逆賊と言われた」と振り返る。土方の兄の子孫で土方歳三資料館館長(日野市)の土方愛さん(45)は高校時代に「新選組は人斬り集団」と言われ、苦い思いをした。

 しかし1962年、司馬遼太郎の小説「燃えよ剣」の連載が始まり、土方人気に火が付いた。NHK大河ドラマ新選組!」(2004年)やゲームの影響で、今では若いファンも増えているという。愛さんは、幕府側、倒幕勢力側どちらにつくか様子見の藩が多いなか、「隊士は幕府のために尽くし、どっちが得かということでは動かなかった。潔さに今の人たちがひかれているのでは」と話す。井上の兄の子孫で井上源三郎資料館館長(日野市)の井上雅雄さん(62)は「薩摩藩長州藩山口県)を含め、戦った全員の供養ができればいい」と呼びかけている。

 総供養祭は3月18日、高幡不動尊五重塔院ホールで。一般の出席も可。参加費2千円。(後略)
http://www.asahi.com/articles/ASK224CCTK22UTIL01J.html

まあ新選組新撰組かという問題はあるのだけど*1。『燃えよ剣*2と『新選組!』の間が空きすぎ! その間に『燃えよ剣』は映画化されたりドラマ化されたりしている*3栗塚旭さんは土方歳三と一体化してしまった。まあ1970年以降、新撰組といえば近藤でも土方でもなく、肺を病んだ沖田総司だったということはあるだろう。司馬遼太郎新撰組物ということでは、ほかに『新選組血風録』。
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ところで、ニクラス・ルーマン翻訳者として悪名が高い土方昭も日野の土方一族の出だったのでは?