撃った、逃げた、撃った、死んだ

承前*1

和歌山市の銃撃事件の結末。
朝日新聞』の記事;


拳銃2丁持ち1丁は自分に向ける 手配の男への説得続く

2016年8月31日03時11分


 和歌山市塩屋1丁目の土木建設会社「和大(わだい)興業」で4人が死傷した拳銃発砲事件で、30日夜に同社近くで発見された溝畑(みぞばた)泰秀容疑者(45)=殺人と殺人未遂容疑で全国に指名手配=に対し、和歌山県警は31日午前2時半現在も、投降するよう説得を続けている。溝畑容疑者は集合住宅2階の通路にいるといい、拳銃を2丁持って、1丁を自分に向けているという。

 県警によると、30日午後9時10分ごろ、和大興業近くの同市塩屋5丁目で、元従業員から「溝畑(容疑者)が自転車で走っている」と110番通報があった。パトカーで駆けつけた県警の警察官が自転車で走行中の男を発見。男は溝畑容疑者で、午後10時25分ごろ、追跡中のパトカーに向けて持っていた拳銃を4発発砲し、パトカーの窓ガラスが割れた。

 パトカーは午後10時35分ごろいったん見失ったが、県警が周辺一帯を規制線で封鎖する中、31日午前0時ごろには、溝畑容疑者のものとみられるナイフのようなものが入ったかばんやシャツ、肌着などが見つかった。午前1時すぎには近くで溝畑容疑者を再度発見。集合住宅に逃げ込んだため、警察官らが建物を取り囲んでいる。集合住宅は計11部屋あるとみられ、少なくとも4室には住民がいるという。
http://www.asahi.com/articles/ASJ800SGJJ8ZPXLB027.html


容疑者、自分の腹撃ち死亡 和歌山発砲事件で現行犯逮捕

2016年8月31日21時13分

 和歌山市塩屋1丁目の土木建設会社「和大(わだい)興業」で4人が死傷した拳銃発砲事件で、和歌山県警は31日、殺人と殺人未遂容疑で全国に指名手配していた同社経営者次男の溝畑(みぞばた)泰秀容疑者(45)の身柄を、同社近くで確保した。午後6時半ごろ、自分の腹を自ら拳銃で撃ったところを捜査員が取り押さえ、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕。救急車で病院に搬送されたが、約2時間後に死亡した。

 30日夜に警察官に見つかり、パトカーに発砲したうえで和大興業付近のアパートの通路付近に逃げ込んだ溝畑容疑者に対し、和歌山県警などは、31日午前1時すぎから、投降するよう説得を続けていた。

 溝畑容疑者は29日午前8時50分ごろ、従業員男性4人の腹部などを拳銃で相次いで撃ち、石山純副(じゅんすけ)さん(45)=和歌山市小雑賀(こざいか)=を死亡させ、44歳の男性を意識不明の重体、43、46歳の男性に重傷を負わせた疑いがある。

 県警によると溝畑容疑者は31日未明から、拳銃2丁を持ち、和大興業の約100メートル西側のアパートの2階通路や空き部屋、南側に隣接する建築中の民家の足場付近を行き来しながら立てこもった。同日午前6時40分、7時35分には銃を下に向けて発砲。県警は現場一帯に規制線を張り巡らせて、住民に外出しないよう注意を呼びかけていた。
http://www.asahi.com/articles/ASJ8013N9J8ZPXLB02H.html


死亡の溝畑容疑者、捜査員に「親をばかにするな」

2016年8月31日21時37分


 和歌山市塩屋1丁目の土木建設会社「和大(わだい)興業」で4人が死傷した拳銃発砲事件で、和歌山県警は31日午後6時40分ごろ、殺人容疑などで指名手配していた溝畑(みぞばた)泰秀容疑者(45)の身柄を確保した。31日未明から同社近くのアパート付近に拳銃2丁を持って立てこもり、自分の腹を撃ったところを捜査員が銃刀法違反容疑で現行犯逮捕。すぐ釈放されて病院に運ばれたが、約2時間後に死亡した。

 県警によると、溝畑容疑者は30日午後9時10分ごろの目撃通報で駆けつけたパトカーに、和大興業付近で自転車に乗っているところを発見された。追跡してきたパトカーに拳銃で4発発砲して窓ガラスを割ったうえ、同社から約100メートル西の2階建てアパートの通路周辺に立てこもった。31日朝には銃を下に向けて2発発砲。アパート外階段の上り口に洗濯機といすでバリケードを作った。

 取り囲んだ捜査員が投降を説得し続けていたが、溝畑容疑者は同日午後6時半すぎ、捜査員と会話中にアパートそばの路上に下り、右手に持った拳銃で突然自分の腹を撃ったという。

 溝畑容疑者は立てこもっていた17時間あまりの間に、アパートの空き室内や隣接する建築中の民家の足場を拳銃を持ちながら移動。捜査員の会話に時折応じ、「金を母親に渡して欲しい」「親をばかにするな。手紙を書いているので渡して欲しい。マスコミを呼べ」「1階のおじいちゃん避難させたってくれ」などと話していたという。

 捜査員がアパート1階の住民の男性(80)を避難させる際、溝畑容疑者が1階に置いていたかばんを押収。中には現金200万円と手紙が入っていたという。県警はアパートのそばで、刃物や注射器、小分け袋が入った別のかばんも押収している。

 溝畑容疑者は29日午前8時50分ごろ、和大興業内で従業員男性4人の腹部などを拳銃で撃ち、石山純副(じゅんすけ)さん(45)=和歌山市小雑賀(こざいか)=を死亡させ、44歳の男性を意識不明の重体とし、43歳と46歳の男性には重傷を負わせた疑いがある。今年8月、覚醒剤取締法違反の罪で実刑判決が確定し、4人を撃った29日に刑務所に収監される予定だった。

 現場はJR紀勢線宮前駅から南西約1・4キロの住宅街の一角。県警は立てこもり現場の塩屋地区の東側の市道の一部区間を通行止めにし、現場一帯に規制線を張り巡らせて出入りを規制した。周辺には臨時休業の店舗も出た。規制線が張られた中に家がある女性(73)は「やっと外に出られると思って、ほっとしています」と話した。
http://www.asahi.com/articles/ASJ8054YKJ80PXLB00R.html