死に至るダンス

NHKの報道;


刃物持ち襲いかかってきた男に警察官発砲 男は死亡 千葉 匝瑳
2021年8月29日 7時17分


28日夜、千葉県匝瑳市の住宅でトラブルの通報で対応していた警察官が刃物を持って襲いかかってきた男に向けて発砲し、その後、男は死亡しました。警察は発砲したあと、男を公務執行妨害の疑いで逮捕しました。

警察によりますと、28日午後6時半ごろ千葉県匝瑳市吉崎で「近所の家の米の乾燥機の音がうるさい」と警察に通報がありました。

50代の警察官2人が乾燥機がある住宅に向かい事情を聞いていたところ、通報したとみられる男が現場にのこぎりを持って現れたということです。

そして、対応した警察官にのこぎりを振り回しながら襲いかかってきたことから警察官の1人が威嚇のため上空に向けて発砲しましたが男は動きを止めず、そのため男に向けて1発を発砲したということです。

弾は男の胸から腹のあたりに当たり、病院に運ばれましたが死亡しました。

死亡したのは現場の住宅の近くに住む70代の男とみられ、警察は発砲したあと公務執行妨害の疑いで逮捕しました。

匝瑳警察署は「拳銃の使用は適正だった」としていて、男の身元を確認するとともに当時の状況について捜査しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210829/k10013230081000.html

千葉日報』の記事;

「止まれ」「撃つぞ」 のこぎり振り回し襲ってきた男に警察官が発砲 搬送先で男死亡 千葉・匝瑳
8/29(日) 12:34配信


千葉日報オンライン

 匝瑳市吉崎の住宅敷地内で28日午後8時ごろ、のこぎりを振り回して襲いかかってきた70代くらいの男に匝瑳署の男性巡査長が拳銃1発を発砲し、銃弾は男の腹部から胸の間に当たった。同署によると、男は公務執行妨害容疑で現行犯逮捕されたが、約3時間半後に搬送先の病院で死亡が確認された。署は男の身元や発砲の経緯を調べている。

 署によると同日午後6時40分ごろ、男から「隣の家の(米用)乾燥機がうるさい」と110番があった。同署の巡査長と警部補の2人が乾燥機の所有者宅で事情を聴いていると、男から「まだうるさい」と再び110番が入り、植え込みから男が現れ、のこぎりを振り回しながら向かってきた。

 巡査長は「止まれ、(凶器を)捨てろ」と、上空に向けて1発を発砲。しかし男は2メートルほどの距離まで近づき、巡査長の頭にのこぎりを振り下ろそうとしたため、巡査長は「撃つぞ」と警告した上で、男に向けて発砲したという。男の死因は外傷性血気胸とみられる。

 同署の高谷義則次長は29日、拳銃使用について、住民や署員に身の危険があったとして「適正な使用だった」とコメントした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3a620b16d75cbafa082b615c5bd95665ee02346

「のこぎり」が電気鋸(チェーンソー)だったら、『悪魔のいけにえ*1みたいで怖い! でも、電動ではない古来の鋸は、ぶんぶん「振り回し」ても、当たれば血が出て痛いだろうけど、それで人を殺すことはできないだろう。鋸は挽くものなのだから。
「拳銃使用」が「適正」だったかどうか。それは形式的には「適正」なのだろう。しかし、有効だったのかというのは別問題だ。この場合の取り敢えずの目標は、相手から戦闘能力を奪い、無力化(無害化)することだろう。そのために、殺す必要はあったのかどうか。殺すことなくその目標を達成できれば最善だったわけだ。例えば、足を引っかけて、前につんのめらせて、転ばせることはできなかったのか、とか、警棒で相手をぼこるという選択肢はなかったのだろうかとか思う。
また、クレイマーになった挙句に、剣の舞ならぬ鋸の舞を踊り、最終的には警官の銃弾を浴びて絶命した、近所の爺も哀れといえば哀れだ。