オリコンNewS「能年玲奈「のん」に改名 久々のテレビ登場にネットで歓喜の声」http://www.huffingtonpost.jp/2016/07/16/nonen-rena-non_n_11035714.html
能年玲奈*1が藝名を「のん」に改め、また主演した映画『ホットロード』がTVで放映されたのだという。
『ホットロード』*2か。これを観たとき、映画じゃなくて舞台劇を観ている気分だった。舞台劇とはいっても、役者たちの汗や唾液や血糊が降ってくる最前列のかぶりつきではなく、いちばん後ろの席で観ている感じ。抽象的な映画。その時代の音楽や映像もフィーチャーされず、 能年玲奈が袴みたいに長いスカートを穿いているので、そのことから辛うじて1980年代を舞台としていることが理解される。また、神奈川県の湘南地方の風景が前面的に映し出されるということもない。また、カメラ・ワークも登場人物たちへの如何なる感情移入も禁止するかのように振る舞っている。音楽もミニマリズム的で、エンディングで尾崎豊の歌が流れて、一気にカタルシスになるという結構。それはそれで悪くはないのだけど、それだったら、さらに映像も一切消去してしまって、声のみの、ラヂオ・ドラマみたいな映画にしてしまってもいいのにね、と思った。
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