『朝日新聞』の記事;
髪の毛は私たちの外観を構成する重要な要素であるし、髪の毛に対する愛撫はセクシュアルな接触の中で軽くはない意味を有している。とはいっても、「髪」が人格とか身体的な全体性から独立した仕方でフェティッシュとして立ち現われてくる理由のようなものは、この「男子高校生」の10数年間のライフ・ヒストリーの中に求めるしかないのだろう。
電車内で女性の髪を切った疑い 男子高校生を逮捕2016年6月20日13時36分
電車内で女性の髪の毛をはさみで切ったとして、神奈川県警は20日、横浜市旭区の私立高校2年の少年(17)を暴行の疑いで現行犯逮捕し、発表した。「性的欲求を満たすためにやった」と容疑を認めているという。
緑署によると、少年は20日午前7時45分ごろ、横浜市のJR横浜線中山駅と鴨居駅間を走行中の電車内で、東京都町田市の女性会社員(25)の髪をはさみで切った疑いがある。少年と女性に面識はなく、女性が被害に気づいたという。
http://www.asahi.com/articles/ASJ6N4DQVJ6NULOB00D.html
でも、黙って切っちゃ駄目だよ。切らせていただけませんかとお願いすれば、90%はキモい! って拒絶するだろうけど、中にははいどうぞって切らせてくれる人がいるかも知れない。
さて、エドマンド・リーチ先生によれば、少なからぬ文化において髪の毛は性的なエネルギーの象徴とされているわけだが(Cf. 『文化とコミュニケーション』*1、この場合は関係ないね。
文化とコミュニケーション―構造人類学入門 (文化人類学叢書)
- 作者: エドマンド・リーチ,青木保,宮坂敬三
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