白耳義の次は西班牙

承前*1

『朝日』の記事;


五輪エンブレム、使用差し止め申立へ ベルギーの劇場

ブリュッセル=吉田美智子

2015年7月31日11時06分


 2020年の東京五輪のエンブレムと、ベルギーにあるリエージュ劇場のロゴマークが似ているとされる問題で、デザイナーのオリビエ・ドビさんと同劇場は31日、国際オリンピック委員会(IOC)に著作権の侵害の疑いがあるとして、使用差し止めを求める申立書を送付する。ドビさんが朝日新聞に明らかにした。

 ドビさんは、弁護士や劇場関係者、ベルギーのオリンピック委員会などに相談し、申立書を送付することを決めたという。東京五輪のエンブレムの決定過程などについて説明を求めたうえで、提訴なども検討するとしている。

 ドビさんは朝日新聞の取材に対し、「盗作の立証は難しいかもしれないが、私のデザインは何年も劇場のロゴマークとして使われ、浸透している。東京五輪のエンブレムのデザイナーが、どこかで見たとしてもおかしくない」と語った。(ブリュッセル=吉田美智子)

     ◇

 遠藤利明五輪担当相は31日の記者会見で、東京五輪のエンブレムについて「似ている似てないは、個人の思い」とし、「組織委が発表前に商標調査しており、問題ないと認識している」と述べた。
http://www.asahi.com/articles/ASH701CGNH7ZUHBI03Q.html

遠藤もわかってないね。「盗作の立証は難しい」わけだけど、今後「東京五輪」と「リエージュ劇場」はセットで想起されることになるけど、それでもいいの? ということでしょ。また、遠藤の発言は東京側に不利に働く可能性もある。「組織委が発表前に商標調査して」いたのなら、「リエージュ劇場」にも気づいていた可能性は高い筈だとか。
また、『朝日』の記事;

東京五輪エンブレム、またソックリ指摘 今度はスペイン

パリ=青田秀樹、クアラルンプール=原田亜紀夫

2015年7月30日22時35分


 2020年東京五輪のエンブレムが、スペインのデザイン事務所の作品に似ているとの指摘がネット上で浮上している。黒、赤、金などの色づかいなどがそっくりだという。ベルギーの劇場のロゴとの類似に続く指摘だ。

 バルセロナの「ヘイ・スタジオ」による、スマートフォンの画面用「壁紙」。東日本大震災後に寄付金を募るネット上の活動に参加し、11年に公表していた。黒字に赤い丸、角に丸みがついた白い長方形などの幾何学模様で構成されている。

 同スタジオの担当者は朝日新聞の取材に「偶然の一致ではないか」としつつも、「(五輪のエンブレムという)重要な案件に、インスピレーションを与えたとしたら誇りに思う」と答えた。法的な措置などをとるつもりはないという。

 国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・アダムス広報部長は30日、IOC総会が開幕したクアラルンプールでコメントを発表し、「大会組織委員会は長期にわたり、明快で透明性のある手順でこのエンブレムを選考した。正当な商標調査も経ている」とした。大会組織委の武藤敏郎事務総長も「私どもからすれば、相当違いがあるなと感じた」と話した。高谷正哲・戦略広報課長は30日、「国内外の商標調査を経て発表したもので、法務上は全く問題ない」との見解を示した。

 東京都の舛添要一知事は同日、「(ベルギーの劇場のロゴは)似ていると言えば似ている。組織委の説明では、特段、問題がないだろうと思う」と述べた。(パリ=青田秀樹、クアラルンプール=原田亜紀夫)
http://www.asahi.com/articles/ASH7Z64CVH7ZUHBI023.html

こちらの方については、似ている! という直感は得られなかった。ここから、「東京オリンピック」に行くには幾段階かの変換が必要だろう。
ところで、「似ていると言えば似ている」という舛添要一の率直さは嫌いではない。