張鳴の本を2冊

張鳴*1の本を2冊買う。

『辛亥:揺晃的中国』廣西師範大学出版社、2011


小引 大変局裡的那些人
附図 晩清民国人物群像
年表 1911年:中国與世界
序言 辛亥革命前後、揺晃的中国


第一幕 辛亥年、武昌那些事
第二幕 異哉! 晩清!
第三幕 過場的角児們
第四幕 末世貴冑:王帽子底下的人
第五幕 誰在革命、怎様革命
第六幕 匆匆上下的龍套
第七幕 暗殺與炸弾
第八幕 筆杆子和槍杆子
第九幕 国人的民主旋律
第十幕 革命経済学
尾幕 五光十色説民国

『所謂大国 大時代民族之癲狂症批判』天津社会科学院出版社、2011


序言 所謂大国


大国之官 独特的管理者?
大国之民 愚昧而卑賤?
大国之性 健忘症與窩裡闘?
大国之病 急性病與暴発盧心態?
大国図騰 紅色”桃花源”?
大国之史 黒箱操作?
大国之乱 不醒、不聴、不同?
大国之文 小人得志、斯文掃地?

張鳴は1957年生まれで、中国人民大学政治系教授。浙江省上虞生まれだが、生まれつきの「右派」だったために、少年時代の殆どを黒龍江省の北大荒で過ごしたという。『南方人物週刊』4月18日号では、『辛亥:揺晃的中国』の書評(李玄榛「辛亥革命:一場没有準備好的変革」、p.102)のほかに、張鳴へのインタヴュー記事(徐琳玲、徐梅「張鳴 不一様的辛亥革命」、pp.68-71)を掲載している。それを読むと、『辛亥:揺晃的中国』は、これまで(国民党・共産党を問わず)共有されてきた辛亥革命についての〈常識〉をかなり相対化しているらしい。ちらっと「序言」を見てみると、もし辛亥革命が起きず清朝の改革が着実に進んでいたとしたら、中国の近代化はもっとうまくいっていたのではないかということが書いてある(pp.15-16)。或いは、辛亥革命によって中国人は当時の世界で最先端の制度を手にしてしまったが、それを持て余してしまい、却って更なる混乱を来してしまった(p.16)。
また、Foo FightersWasting Light
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それから、数日前に唐諾『閲読的故事』*2を読了。唐諾のエクリチュールは私の語学力にとってはきつかった。