今井公雄

http://homepage3.nifty.com/imai-kimio/


今井公雄氏のサイト。
この人は元中核派の幹部で、1980年に左翼活動から足を洗い作家に転進して、1981年に「群像新人賞」を受賞した。


「左翼過激派の20年――その文学的考察」
http://homepage3.nifty.com/imai-kimio/06sisaku/sayoku20y/sayoku20y.html


これだけで単行本1冊になるのではないかという分量。当事者(或いは直接の敵対者)の体験の回想に基づく中核/カクマル論として政治史・政治思想史的にも重要なテクストだろうと思う。2人の重要人物、つまりカクマルのボスであった黒田寛一*1と暗殺された中核派の本多延嘉書記長の人物像の再構成。特に、本多延嘉の伝記は小嵐九八郎*2による短いものしかないため、ここでの今井氏の記述は貴重。
また、錯綜し・かつ綿密なハンナ・アレントに関する読書ノート「アレント雑感」*3も興味深かった。とはいっても、これはまだいい加減にブラウジングしただけなのだが。
それから、今井氏の評論が収録された新日本文学会編『いま国家を超えて』(御茶の水書房、1991)という本を持っていることを思い出した。